最新リークで出回ったM5搭載の「iPad17,3(M5搭載 iPad Pro)」のGeekbenchスコアとMetal(GPU)スコアをもとに、M3/M4世代や「Pro系」(例:M1 Pro)とどう違うかを数値で示します。リーク値を元にした暫定的な解析である点は最初に押さえつつ、実利用での意味合いもわかりやすく解説します。
M5チップのベンチマークスコア(仮)
今回のベンチマークは、未発表機種(登録名 iPad17,3)としてGeekbenchにアップロードされたテスト結果を出典にしています。掲載された数値はGeekbench(iOS/ARM版)でのシングルコア 4,133、マルチコア 15,437というものです。
なお、リークはYouTubeのアンボックス映像等とも連動して広まっており、複数メディアが検証・報道しています。
比較に使う基準スコア(M4/M3/M1 Pro)
比較のために参照した代表的なGeekbenchスコアは下記です(いずれもGeekbenchブラウザ上の実測値や公開記事より)。
M4(iPad Pro / 13-inch 実測平均):シングルコア 約 3,679、マルチコア 約 13,425。
M3(iMac / M3 実測平均):シングルコア 約 3,038、マルチコア 約 11,679(代表例)。
M1 Pro(MacBook Pro 14inch 実測平均):シングルコア 約 2,359、マルチコア 約 10,313。
※上記は同じGeekbench系のスコアでも、測定デバイス(iPad ⇆ Mac)や電力設定・冷却条件で差が出る点に注意してください。
CPU(Geekbench)での“差”を数値化してみると
以下はリーク値(M5: シングル 4,133 / マルチ 15,437)を基にした単純な比較です。
M5 vs M4(CPU)
シングルコア:4,133 → 約+12.3%(4,133 vs 3,679)
マルチコア:15,437 → 約+15.0%(15,437 vs 13,425)
M5 vs M3(CPU)
シングルコア:約+36.0%(4,133 vs 3,038)
マルチコア:約+32.2%(15,437 vs 11,679)
M5 vs M1 Pro(CPU)
シングルコア:約+75.2%(4,133 vs 2,359)
マルチコア:約+49.7%(15,437 vs 10,313)
(補足)数値上はM5のシングル性能がかなり高く、従来のM3/M4世代を大きく上回る見込みです。特にM1系Proチップと比べるとシングル/マルチともに大幅差が出ていますが、これは世代差とアーキテクチャ進化の影響が大きいです。
GPU(Metalスコア)は“飛び抜けた伸び”の可能性
GPUについてはGeekbenchのMetalスコアがリークで確認されています。リークをまとめた複数の報道では次のような値が挙がっています。
M5(リーク)Metalスコア:約 74,568、M4 Metalスコア:約 55,702 → 約+33.9%(約34%)の向上。
他メディアの整理では「GPUで最大約34〜38%向上」と報じるところもあり、いずれにせよGPU性能の伸びがCPUより大きいことが注目点です。
GPU向上が意味すること
この規模のGPU向上は、3Dレンダリング、Metalを使うプロ向けアプリ(映像処理、リアルタイムフィルタ、プロ用グラフィックツール)、そして重めのゲームにおいて体感できる差になりやすいです。とくにiPadの薄い筐体でこの伸びを出しているなら、ソフト側の最適化次第で“iPad単体での高度なクリエイティブ作業”がより現実的になります。
ユーザー視点:期待できる改善点
アプリの応答性(UIや単発処理):シングルコア性能の向上により、アプリ起動や軽い処理の“キビキビ感”が改善される可能性が高い。
マルチスレッド処理(長時間レンダリングや書き出し):マルチコア改善は15%前後なので、時間のかかるタスクでの短縮効果は期待できるが、プロ向けデスクトップ級(Max/Ultraクラス)にはまだ差がある。
GPUで差が出る用途(ゲーム・3D・エフェクト):Metalで約30%超の向上は“見てわかる改善”になりうる。高フレームレートでの高解像度描画や複雑なエフェクトに強くなる。
まとめ
M5はCPUで約+10〜15%(世代差でさらに大きく見えるケースあり)、GPUで約+34%前後という成長を示しており、特にGPU性能の伸びが目を引きます。M3/M4からのジャンプは実作業での“効率改善”や“より重いグラフィック処理の実現”につながる可能性が高く、iPadをメインのクリエイティブマシンとして使う選択肢を後押しします。
ただし、今回の数値はリーク/単発測定ベースなので、最終的には公式発表・複数検証結果を待って評価するのが安全です。


