AppleのiPadシリーズの中でも、近年は「Pro」と「Air」の性能差が分かりにくくなってきました。特にM5搭載iPad ProとM3搭載iPad Airは、どちらもMac並みの処理性能を持ち、用途によっては判断が難しいモデルです。
価格差はそれなりにあるものの「本当にその差を体感できるのか」「自分の使い方だとどちらが正解なのか」は、スペック表だけでは判断しにくいのが正直なところです。
この記事では、スペック・使い勝手・コスパを一つずつ整理しながら、どんな人にどちらがおすすめなのかをじっくり解説していきます。
スペック比較|M5とM3の違いはどこにある?
M5とM3はいずれもAppleシリコンですが、世代と設計思想が異なります。
M5はより新しい世代のチップで、CPU・GPUともに強化されており、特にAI処理や高負荷な作業を前提とした設計です。一方でM3は性能と電力効率のバランスに優れ、日常用途から軽めのクリエイティブ作業まで幅広く対応できます。
体感としては、
・アプリの起動速度
・動画編集時の書き出し
・複数アプリ同時使用時の安定性
といった部分でM5の余裕が出やすいですが、一般的な操作ではM3でも不満を感じることはほとんどありません。「常に最大性能を引き出す使い方をするかどうか」が、最初の分かれ道になります。
メモリとストレージ構成の違いが将来性を左右する
見落とされがちですが、実は長く使ううえで重要なのがメモリ容量です。
M5搭載iPad Proは構成によっては16GBメモリを選択でき、動画編集やRAW現像、重めのアプリを同時に使う場面でも余裕があります。iPadを「PC代わり」として使いたい人ほど、この差は効いてきます。
一方、M3搭載iPad Airは基本的に8GBメモリ構成です。現時点では十分な容量ですが、今後アプリがさらに高度化した場合、余裕という点ではProに分があります。
ストレージに関してもProは選択肢が広く、大容量データを扱う人に向いています。Airは必要十分ですが、動画や写真を大量に保存する場合はやや制限を感じる可能性があります。
ディスプレイ性能の差は操作感に直結する
日常的に触れる部分として重要なのがディスプレイです。
iPad Proは高リフレッシュレート(最大120Hz)に対応しており、スクロールやApple Pencilでの書き込みが非常に滑らかです。特に手書きノートやイラスト制作では、この違いはすぐに体感できます。
iPad Airは60Hzディスプレイですが画質自体は非常に良く、動画視聴やWeb閲覧では不満を感じることはほとんどありません。ただし、Proと並べて使うと操作の滑らかさに差を感じる場面はあります。
「表示の美しさ」よりも「操作の気持ちよさ」を重視するなら、Proの優位性は明確です。
用途別おすすめ|どんな使い方ならどっちを選ぶ?

日常使い・勉強・仕事中心ならiPad Air
Web閲覧、動画視聴、ノートアプリ、Office系作業、軽い画像編集といった用途であれば、M3搭載iPad Airで性能不足を感じることはまずありません。
価格と性能のバランスが非常に良く「高性能なiPadを長く使いたいけど、Proほどの投資はしたくない」という人には最適です。
クリエイティブ用途・作業重視ならiPad Pro
動画編集、3D制作、イラスト制作、音楽制作など、負荷がかかる作業を想定しているなら、M5搭載iPad Proの安心感は大きな魅力です。
処理速度だけでなく、ディスプレイの滑らかさやメモリ容量の余裕が作業効率そのものに直結します。仕事道具として使うなら、価格差以上の価値を感じやすいモデルです。
コスパで比較
価格面は選択において非常に重要です。
M3搭載iPad Airは、おおよそ10万円前後から購入でき、性能を考えると非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。多くの人にとって「ちょうどいい高性能iPad」と言えます。
一方、M5搭載iPad Proは約17万円以上からと明確に高価格帯です。ただし、性能・ディスプレイ・将来性を含めて考えると「高いが高性能」という位置付けになります。
コスパ重視ならAir、性能投資と割り切れるならPro、という分かりやすい構図です。
まとめ|迷ったら「自分の使い方」を基準に考える
価格とバランスを重視するならM3搭載iPad Air。
性能・作業効率・将来性を重視するならM5搭載iPad Pro。
どちらも完成度は非常に高く、失敗しにくいモデルです。重要なのは「今の使い方」と「これからやりたいこと」を冷静に見極めることです。


