まるでSF映画?Apple Vision Proが現実空間にもたらすのは近未来…ただし対応アプリが少すぎる問題

映画の中で宙に映し出されたホログラムを素手でスッとスライドさせているワンシーンを見たことはあるでしょうか。

Apple Vision Proはこの映画でよく見る光景を現実のものにしてくれました。現実と仮想の融合を見事なまでに表現したARヘッドセットはまさに近未来そのものです。

よくあるVR、ARヘッドセットにはコントローラーを使った操作が基本になるが、Apple Vision Proは目のトラッキングと自身の手で操作ができます。つまりこのApple Vision Proなら映画のワンシーンを再現できてしまうということです。

しかし、いくら素晴らしい製品だとしても現時点では実用性があるかと聞かれれば微妙なところです。

先ず映画と違う点を挙げればそもそもあれほど大きいゴーグルは付けてないし、バッテリーを持ち歩くのはスマートではないですね。その重量から長時間装着していれば頭は痛くなるし、この手のゴーグルタイプでよく言われている画面酔いの問題もあります。

コンテンツとしてもまだまだ充実しておらず、現時点ではApple Vision Proのみで使うならAppleTVやDisney+などの視聴コンテンツには最適ですが、ゲームや何かの作業をするには対応アプリケーションが少なすぎます。

もうすぐ日本対応版Apple Vision Proの発売日となりますが、アプリストアがオープンしても開発時間を考慮すればすぐに増えることはないでしょう。現にApple Watch発売当初も対応アプリが中々増えなかった為、Series 2〜3が出るまでは流行りませんでした。

Apple Vision Pro 2のリリースはまだまだ先だと思いますが、今秋にはVisionOS2がリリースされて使い勝手が大きく向上すると言われています。現段階では対応アプリが少ないので実用性は少ないですが、今後のアップデートで進化することは間違いないでしょう。