【DJI Mic 3】16gの超軽量マイクが発売!本体32bitフロート内蔵録音、4TX+8RX対応。価格はちょっと高いかも…

2025年8月28日、DJIがミニ無線マイクの新モデル「DJI Mic 3」を発表しました。トランスミッター16gの軽量化、32bitフロート対応の内蔵録音、4台のTX(送信機)と8台のRX(受信機)まで拡張できる新設計、DJI機器への“レシーバー不要”の直接接続など、現場に直結するアップグレードが詰まっています。

まずは要点から整理し、Mic 2からの進化点や運用上の注意まで、実機情報と公式スペックをもとに解説します。

価格・同梱構成

直販価格は「2TX+1RX+充電ケース」が52,250円、「1TX+1RX」が33,660円。単体販売として、レシーバー20,130円、トランスミッター16,830円、充電ケース11,770円も用意されています。

2TX+1RX+充電ケースのセットには、スマホ用USB-Cアダプター、ロック式3.5mm TRSケーブル、マグネット&マグネティッククリップ、各色ウィンドスクリーンなどが同梱。Lightningアダプターは別売です。

Mic 2からMic 3への主要アップデート

Mic 3のトランスミッターは16g(磁気式装着時)と大幅に軽量化し、装着の目立ちにくさが向上。レシーバーは1.1インチのタッチ画面+ダイヤルで操作性が刷新されています。さらに、内蔵ストレージが32GBに拡大し、32bitフロート対応のデュアルファイル内部収録(オリジナル+アルゴリズム強化版)を実現。復元耐性を含む“後処理の余裕”が段違いです。

無線部分は2.4GHz/5GHzのデュアルバンド自動ホッピングに対応し、見通し最大約400mの伝送レンジと強力な干渉耐性をうたいます。音作り面ではアダプティブ・ゲイン・コントロール(自動/ダイナミック)音声トーン・プリセット(Regular/Rich/Bright)2段階アクティブノイズキャンセリングローカットを搭載。

レシーバー側のUIと合わせ、現場での即応性が上がりました。

4TX+8RX、クアドラフォニック出力、タイムコード対応

Mic 3は同時に最大4台のトランスミッターと8台のレシーバーをリンク可能。対応するSonyカメラやPCソフトウェアと組み合わせると、4つの独立トラック出力(クアドラフォニックモード)もサポートします。加えて、トランスミッター側のタイムコード埋め込みにも対応し、長回しやマルチカメラの同期・編集が効率化します。

接続性:DJI機はレシーバー不要。スマホ直結や有線I/Oも

DJIのOsmoAudioエコシステムに対応し、Osmo 360/Osmo Action 5 Pro/Osmo Action 4/Osmo Pocket 3にはレシーバーなしで直接接続できます。スマートフォンにもBluetoothでTXを直接接続可能(スマホは同時に1台のTXのみ)。

一方、一般のカメラやレコーダーとは、レシーバーのロック式3.5mm TRS出力/3.5mm TRRSモニター/USB-Cで確実につなげます。

注意点としてMic 3のトランスミッターは3.5mmラベリア入力端子を非搭載です(Mic 2からの相違点)。有線ラベリアを使い回したい場合は要検討。Mic 3のTX/RXやスマホアダプターはMic 2/Mic Miniと互換性なし。既存システムからの置き換えは一括で考えるのが安全です。

音質機能:ロスレス伝送と「現場で作る音」

Mic 3は非圧縮48kHz/24-bitの“ロスレスオーディオ”伝送に対応(TX→RX)。ワイヤレスながら有線収録に近い質感を狙えます。加えて、32bitフロートの内部収録を並走させれば、極端な小声/大声の局面でも後段で救える確率が上がります。

音声トーン・プリセットとノイズキャンセリング/ローカットで“現場で完成形に寄せる”運用も可能です。※ロスレス有効時はバッテリー持ちと到達距離がやや短くなる注意書きあり。

バッテリー・運用時間・充電

TX最大8時間/RX最大10時間。充電ケース込みで最大28時間運用できます。5分の急速充電で約2時間駆動、フル充電は約50分。省電力・自動電源オフも備え、長時間の現場をサポートします。

実運用での所感と選び方

Mic 3のキモは、“軽さ×内蔵32bitフロート×多チャンネル拡張”の三拍子。ミニマムな装着感でタレントの負担を減らしつつ、万一のピークにも内部収録で保険を掛けられるのが強い。マルチTXやクアドラフォニック出力は、ウェディング・イベント・対談番組・ライブ配信など同時収録の現場で威力を発揮します。

一方で、TXに3.5mmラベリア入力がない点は好みが分かれるでしょう。見た目をさらに消したい、装着位置を柔軟にしたいといった理由で有線ラベリアを常用してきた運用だと、Mic 3の“ピンマイク一体型”哲学に合わせる必要があります。

既存のMic 2/Mic Miniとの物理互換性がない点も含め、システムまるごとの更新・増設か、DJIカメラを軸にしたレシーバーレスの効率化で費用対効果を取るかで判断の分かれ目になりそうです。

まとめ

DJI Mic 3は、超軽量TX(16g)32GB内蔵&32bitフロートのデュアルファイル録音4TX+8RXデュアルバンド伝送(2.4/5GHz)タイムコードロスレス伝送レシーバー不要のDJI機直結と、現場の“痛点”に効くアップデートを一気に積み上げた意欲作です。価格は52,250円から。

Mic 2世代からの移行は互換性に注意しつつ、ワイヤレスの品質とワークフローを次の段階に押し上げたい人には、発売直後から主力候補になる完成度だと感じました。