2025年は“完成度勝負”の年になりました。サムスンはシリーズ最薄・最軽量をうたいつつ200MPカメラを積んだGalaxy Z Fold7を7月に投入。グーグルは8月のMade by Googleで噂のPixel 10 Pro Foldとして正式発表しました。
選び方の軸は「カメラ性能・外観比率・AI体験」
Z Fold7は200MPの超高精細カメラと薄型軽量化、広いカバー画面で“バー型らしさ”を強化。Pixel 10 Pro Foldは8インチ級のより大きな内側ディスプレイ、Qi2+PixelSnap対応、Tensor G5による生成AIの深い連携が魅力です。
デザインとサイズ感:外側の“使いやすさ” vs 内側の“没入感”
Z Fold7は6.5インチの広いカバー画面と8インチのメイン画面に拡大。折りたたみ時の横幅が広がり、文字入力や片手操作の“普通のスマホ感”が増しました。重量は約215g、折りたたみ時の厚み8.9mmと薄型化が進んでいます。
一方Pixel 10 Pro Foldは8インチの内側+6.4インチの外側の組み合わせ。ベゼルの削減で画面占有率が上がり、内側はタブレットに近い没入感が得られます。ギアレス(無段)ヒンジ採用で耐久性と感触の両立を狙っています。
画面と明るさ:屋外視認性はPixel、発色と駆動はGalaxy
両機とも120Hz駆動。Z Fold7は最大2600ニットクラスの高輝度Dynamic AMOLED 2Xで、明るさと滑らかさのバランスを推進。Pixel 10 Pro Foldは最大3000ニットと明るさで一歩リードします。屋外撮影や地図の視認性を重視するならPixelに分があります。
カメラ:200MPの“解像力”か、AIで仕上げる“画作り”か
Z Fold7の背面は200MP広角を要とするトリプル構成。“ProVisual Engine”と組み合わせた低照度撮影や後処理の強化がポイント。シリーズ初の200MPで、トリミング耐性と細部表現は折りたたみ最強クラスです。
Pixel 10 Pro Foldはトリプル構成を継続しつつ、Camera CoachやBest Take / Add Meなどの計算写真機能が最新世代にアップデート。AIによる人物/集合写真の歩留まりを底上げするアプローチで、仕上がりの“整い方”が持ち味です。
SoCとAI体験:Snapdragon 8 Elite × Galaxy AI vs Tensor G5 × Gemini
Z Fold7はSnapdragon 8 Eliteを採用。ゲームのリアルタイムレイトレーシング最適化などGPU側の強みがはっきりしており、画像処理の速度も余裕があります。Galaxy AIはマルチウィンドウや分割表示と相性が良く、Foldの二画面前提で最適化された操作体験が魅力。
Pixel 10 Pro FoldはTensor G5(3nm)+ Android 16。Gemini LiveやMagic Cue、Daily Hubなどの生成AIがシステム全体に統合され、会話型の支援や撮影後ワークフローの自動化に強みがあります。
バッテリーと充電:持ちの実数 vs 使い勝手の新体験
Z Fold7の電池は4,400mAh。薄型化と軽量化を優先しつつ、一日駆動をうたいます。Sペン非対応という判断も筐体最適化の一環と見られます。
Pixel 10 Pro Foldは約5,015mAhで折りたたみPixel史上最大。Qi2と独自のPixelSnap(マグネットアクセサリ)に対応し、スタンド充電やリングスタンド運用など“折りたたみならではの使い勝手を拡張します。
防水防塵と耐久性
Z Fold7は公称IP48の耐水防塵等級。ヒンジ・層構造の改良で防じん性が底上げされたとされます。
Pixel 10 Pro FoldはIP68対応をうたいます。ギアレスヒンジ採用も含め、長期使用の安心感を前面に出しています。
実機で感じるであろう体験差
折りたたみは“形”そのものが価値です。Z Fold7は広いカバー画面で閉じたまま完結できるシーンが増え、開かなくても十分な使い心地と言えるでしょう。撮ってよし・作業してよしの万能型です。
Pixel 10 Pro Foldは内側8インチの「開く快感」が強く、Qi2+PixelSnapで置き方・持ち方の自由度も高い。AIの提案力は文脈理解が深く、撮影〜共有の短縮が効きます。
どちらが“未来”か
ハードの完成度とカメラの物理解像力で攻めるZ Fold7。仕事道具としての堅実さと、写真の“素材力”を重視する人に。
使い方そのものをAIで変えていくPixel 10 Pro Fold。撮影後の手間を減らし、充電や設置の体験まで含めて「日常の最適化」を狙う人に。
主要スペック要点まとめ
Z Fold7:8.0型/6.5型・最大2600ニット・Snapdragon 8 Elite・200MP広角・4,400mAh・約215g・IP48・Sペン非対応。
Pixel 10 Pro Fold:8.0型/6.4型・最大3000ニット・Tensor G5(3nm)・トリプルカメラ(AI強化)・約5,015mAh・Qi2/PixelSnap・IP68。
まとめ
「外側の“使いやすさ”×200MPの素材力」で選ぶならGalaxy Z Fold7。
「内側8インチの没入感×AIの時短体験」で選ぶならPixel 10 Pro Fold。
いずれも折りたたみの課題だった厚み・重量・防じんを一歩前進させ、開くべき理由がより明確になりました。次の1〜2年は、Sペンの扱い(Z Fold側)やアクセサリエコシステム(Pixel側)の拡充が差になりそうです。


