発売直後のDJI Osmo 360と360動画の最強格であるInsta360 X5を比較しました。8K時代の360度カメラ選びで迷っている方は、本記事で長所・短所と実運用の違いを解説します。
結論
Osmo 360は8Kでの“実用連続記録”と内蔵ストレージが魅力。X5は交換式レンズ・15m防水・最長クラスのスタミナでアクション用途に強い。暗所や8Kの持久戦ならOsmo、総合的なアクティビティと運用の柔軟性ならX5が優勢です。
Osmo 360は8K最大50fps・8K/30で最大100分、X5は5.7K/24で最大208分や15m防水・レンズ交換対応といった個性がはっきり分かれます。
基本スペック比較
項目 | DJI Osmo 360 | Insta360 X5 |
|---|---|---|
センサー | 1/1.1インチ CMOS ×2 | 1/1.28インチ CMOS ×2 |
絞り | f/1.9 | f/2.0 |
360動画(最大) | 8K 7680×3840 最大50fps | 8K 7680×3840 最大30fps |
シングルレンズ動画 | 最大5K60/4K120(超広角) | 4K60(FreeFrameで最大170°) |
360写真 | 120MP(15520×7760) | 約72MP(11904×5952) |
最大ビットレート | 170Mbps | 180Mbps |
手ブレ補正 | RockSteady 3.0/HorizonSteady | FlowState/360°Horizon Lock |
バッテリー容量 | 1950mAh | 2400mAh |
実測ランタイム例 | 8K/30で最大100分、6K/24で最大190分 | 5.7K/24で最大208分、8K/30で93分 |
防水 | 10m(IP68) | 15m |
重量・サイズ | 183g/61×36.3×81mm | 200g/46×124.5×38.2mm |
記録媒体 | 内蔵128GB(有効105GB)+microSD | microSD |
音声 | 48kHz AAC、DJI Mic送信機とレシーバーなしで直接接続可 | 48kHz AAC、Mic Airや一部BTヘッドセット等に対応 |
画質と暗所耐性
Osmo 360は1/1.1型・f/1.9の明るい光学系と大きめピクセル設計を組み合わせ、ネイティブ8K 360を強みとします。フレームレートは8Kで最大50fpsまで選べ、動きの多いシーンでも解像と滑らかさを両立しやすいのが特徴です。対してX5は8K30を中心に、AIノイズリダクションや「PureVideo」で夜間の見栄えを底上げするアプローチ。
最大解像は同等でも高fpsの8K運用はOsmoが有利、低照度の見え味チューンはX5が巧みという住み分けです。
手ブレ補正とアクション撮影
Osmo 360はRockSteady 3.0/HorizonSteadyで、単眼モードまで含めた広いレンジの安定化に対応。X5は定評のFlowStateに加えて5.7K60のActive HDRなど、動きの激しいシーンで階調と安定性を両立するモードが使えます。
純粋な8K高fps重視ならOsmo、アクティブHDRや多彩な撮影モードで撮って出しならX5が扱いやすいでしょう。
バッテリーと撮影持久力
Osmo 360は8K/30で最大100分、6K/24では最大190分という「高解像×長時間」の実力が際立ちます。一方X5は大容量2400mAhバッテリーで、5.7K/24のEnduranceモードで最大208分に到達。
8Kでの持久戦はOsmo、長回し全般はX5という棲み分けを意識すると選びやすいです。いずれも表記はラボ条件のため、屋外高温や風、画面点灯、Wi-Fi常時接続などでは短くなる点は押さえておきましょう。
ストレージとワークフロー
Osmo 360は128GB内蔵(有効105GB)を備え、microSDなしでも即収録できます。USB 3系の高速転送やWi-Fi 6対応も相まって、素材の移動もスムーズ。
X5は内蔵ストレージ非搭載ですがレンズ交換式で破損時の復旧や運用コスト面に配慮された設計です。長期運用やレンズ保守を重視するならX5、突発の「電源ON→すぐ回す」に強いのはOsmoです。
防水・耐久・重量
素の防水はOsmoが10m、X5が15m。海・川・雪山など素潜り域まで視野に入れるならX5が一歩リードです。重量はOsmoが183gと軽量で、ヘルメットトップや細いマウントの振られに強いのがメリット。
X5は200gでバッテリー容量とのトレードオフ。装着位置や棒の長さによっては、Osmoの方がブレや疲労を抑えやすいケースがあります。
オーディオと周辺機器
Osmo 360はDJI Micの送信機と直接ペアリングできるOsmoAudioに対応。受信機なしで2人収録が可能で、身軽なVlog構成を組みやすいのが特徴です。
X5もMic Air対応やBluetooth経由で一部ヘッドセット/イヤホンと連携でき、モトブログや自撮りトークの音声確保が容易です。
DJI Osmo 360 と Insta360 X5 の価格比較
以下は日本での「標準セット(スタンダードコンボ)」および参考となる上位パックの価格です。
DJI Osmo 360
スタンダードコンボ:67,100円(税込)
アドベンチャーコンボ:91,300円(税込)(バッテリー3本、自撮り棒など付属)
Insta360 X5
標準モデル(通常版):84,800円(税込)
一部ショップでは最低実質価格が約70,400円〜72,800円程度で販売されています(ポイント還元など含む)
どっちを選ぶべき?(用途で決めるのが正解)
Osmo 360が向いている人
・8Kの高fps(最大50fps)や8K/30の長時間撮影を重視する。
・内蔵ストレージで“差してない問題”を避けたい。
・軽量でマウント負荷を下げたい。
Insta360 X5が向いている人
・レンズ交換式で耐久・保守性を重視する。
・15m防水や最長208分のロングランでアクティビティ中心に使う。
・「Active HDR」「InstaFrame」など多彩な撮影モードで撮って出しの完成度を高めたい。
まとめ
8K時代の360度カメラは、Osmo 360=“8K持久戦+内蔵メモリ+軽さ”、X5=“耐久・長時間・水場の安心感”という色分けが明確です。どちらもアプリ編集とAI機能が年々改善されているので、既存エコシステム(DJI MimoかInsta360アプリ/Studio)との相性や周辺機器の手持ち資産も加味して選ぶのが失敗しないコツです。
まずは「自分が一番多い撮影シーン」を想定して8Kで攻めるか、総合力で回すかで決めてください。



