Insta360 GO Ultraは親指サイズの超小型ボディに「撮れる画」と「撮りやすさ」を本気で詰め込んだ最新モデルだ。
結論から言えば、日常のPOVや旅・子育ての記録を手ぶらで自然に残したい人にとって、現時点で最有力の一台である。大型センサー化、4K60p、microSD対応、長時間駆動、そして使い勝手を底上げするAction Podとソフトウェア群。これらの組み合わせは、GOシリーズの弱点をほぼ潰してきた。
何が“Ultra”なのか
GO Ultraは1/1.28インチの大型センサーを採用して4K60pで撮れる。従来のGO 3S(4K30p/1/2.3インチ)から画質・ダイナミックレンジ・暗所耐性が一段引き上げられた。
極小カムにありがちな「暗部が塗りつぶれる」「ブレる」という悩みに、ハードと「PureVideo」などのアルゴリズムで真正面から対処している。しかも取り外し式のmicroSD(最大2TB)に対応。撮影後の転送や容量不安から解放され、現場で差し替えて撮り続けられるのは運用上のインパクトが大きい。
ポケットに入れっぱなしで「いつでも撮れる」
53gのスタンドアロンカメラは首元のマグネットペンダントやクリップで服・帽子・バックパックにサッと装着して手ぶらで撮影が成立する。シャッターを押せば即記録の「QuickCapture」、声で操作できる「Voice Control 2.0」、ピースサイン等で操作できる「Gesture Control」。
さらに本体をひねるだけで縦横切り替えできる「Easy Switch」は、SNSとYouTubeを行き来する現代のワークフローにハマる。
「小さいのにブレない」を実現する画作り
FlowState手ブレ補正と360°水平維持、歪みを抑える「MegaView FOV」、逆光に強いActive HDR 4K30、そして1080p240fpsのスローモーション。ハイライトから夜の街まで、“見せられる”映像に仕上がる下地が整った。
アクション強度が高いシーンでも、3段階のAIスタビライズで歩留まりを上げてくれる。
長回し・回しっぱなしに強い(バッテリーとAction Pod)
GOシリーズの泣き所だったスタミナは、スタンドアロン70分(1080/24)/約60分(4K)、Action Pod併用で最大200分(1080/24)という実力に到達。しかも0→80%を約12分で満たす急速充電に対応する。胸ポケットに忍ばせて切れ目なく記録する運用が現実的になった。
Action Podは2.5インチのフリップ式タッチスクリーンを搭載。離れた場所にカメラを貼り付け、手元のPodでライブビュー&遠隔操作できるのが便利だ。撮ったその場で構図と露出を微調整し、必要ならファイルのプレビューまで完結できる。
防水・耐候と紛失対策
カメラ単体はIPX8(10m)防水、Action PodはIPX4のスプラッシュプルーフ。雨天や水際の撮影にそのまま持ち出せる。さらにAppleの「探す」ネットワークに対応し、落としても位置をトラッキング可能。超小型ゆえの紛失リスクに対して現実的な対策が用意された。
画質の伸びしろを支えるハードスペック
ビットレートは最大180Mbps、コーデックはH.264/H.265。静止画は最大5,000万画素まで拡張され、解像感と後編集耐性が高い。Wi-Fi 6/BLE 5.4の接続性、環境光センサーによるフリッカー抑制、ステレオ音声+風切り低減など、極小ボディに妥協のない詰め込み方だ。
GO 3Sからどう進化した? ― 実運用の差分
センサー大型化(1/2.3 → 1/1.28)とフレームレート倍増(4K30 → 4K60)は、暗所・動体の描写をわかりやすく底上げする。さらに内蔵ストレージからmicroSDスロットへの設計変更で、カードを差し替えるだけの現場完結が可能になった。小型化は若干後退するが撮影の自由度と歩留まりは大幅に前進する。
マウント・アクセサリー
マグネットと新アクセサリーで服・帽子・バッグ・車内外・日用品に幅広く固定できる。ラン・ライド・散歩・子供目線のToddler Titanなど、POVの“取りどり”を広げる純正群は、超小型ならではの装着の速さと目立たなさを担保する。なお、GO 3S世代の一部マウントとはロック方式が変わり互換性に注意が必要だ。
価格・発売日(日本)
日本では64,800円(税込)で2025年8月22日より発売。カラーはアークティックホワイト/ミッドナイトブラックの2色展開だ。
長時間撮影や過酷な環境では不向きか
GO Ultraはとにかく小さく、自然な視点でいつでも撮れるという価値を磨き切っている。
胸元に付けたまま一日を記録する、子どもやペットの日常を自分が写り込みすぎずに残す、通勤・通学・散歩・ジム・カフェ…そんな“生活に溶ける撮影”にこれほど強いカメラは少ない。
一方で長時間の4K高ビットレート連続撮影や本格的なマイク運用、極端に過酷な環境での堅牢性では従来型の大柄なアクションカム(例:8Kや大型冷却設計を持つモデル)に軍配が上がる場面もある。最強の携帯性&POV特化=最適解という立ち位置を理解して選ぶのが満足への近道だ。
スペック抜粋
センサー:1/1.28型
動画:4K60p、Active HDR 4K30、1080p240fps
静止画:最大50MP
記録:microSD(最大2TB)、最大180Mbps、H.264/H.265
サイズ・重量:カメラ46×45.7×18.3mm/約53g
防水:カメラIPX8(10m)/Action Pod IPX4
バッテリー(公称):カメラ約70分(1080/24)/約60分(4K)、Action Pod併用最大200分、0→80%約12分の急速充電
接続:Wi-Fi 6/BLE 5.4、Apple「探す」対応
付属:Action Pod、磁気ペンダント、クイックリリース安全コード、マグネットクリップ ほか
【まとめ】POVカメラの完成度で選ぶならGO Ultra
GO Ultraは画質・運用・携帯性の三拍子を極小サイズで同時に満たす稀有な存在だ。ポケット常駐→思い立った瞬間に手ぶらで撮るというワークフローに刺さる人にとってまさに完成形といえます。
一方でハードに叩く用途や音声の作り込みが主眼なら他の大型機も併用すると盤石になる。あなたが求めるのが生活と旅を邪魔しない記録なら、GO Ultraは間違いなく最優先候補だ。


