M4搭載iPad Proベンチマーク情報が公開され始めましたね。
ストレージ容量によって高性能コア数とRAM容量が変わる為、モデルによってスペックに影響します。
なお、256GB/512GBは高性能コア3(高効率コア6)とRAMが8GBです。1TB/2TBは高性能コア4(高効率コア6)とRAMが16GBになります。
スペックが公開されているのは1TB/2TBの高スペックモデルと予想されています。
先ずはCPUベンチマーク(Geekbench)を見ていきましょう。
M4 | M3 | M2 | M1 | |
Single-Core | 3767 | 3087 | 2593 | 2355 |
Multi-Core | 14677 | 11591 | 9642 | 8412 |
歴代のApple Siliconと並べてみるとスペックの向上幅が一番大きいことがわかります。
以前のM2搭載iPad Proと比較すると約1.5倍もの性能差があるので、これは大きな進化と言っても過言ではありません。
続いてはGPUベンチマーク(Geekbench)です。
M4 | M3 | M2 | M1 | |
Metal | 53792 | 47420 | 44620 | 32176 |
M4チップはM2/M3から同じ10コアGPUでありながらスコアが向上していることがわかります。
なお、参考までにM1Pro(14コアGPU)のMetalスコアは「61869」となるので、M1Proチップには追いつけませんでしたがその後ろ姿は見えつつあります。
しかし、M4チップにはGPUメモリの使用効率を大幅に向上させる「Dynamic Caching」、複雑な3Dグラフィックス処理を高効率でこなす「ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディング」といったベンチマークだけでは計測できない処理もある為、スコア以上のスペックを秘めています。
つまりM1Proにベンチマークスコアは負けているものの、実際のゲームや3Dグラフィックス処理、動画編集をしてみたらM1Proを上回る可能性もあるわけです。
M3発表から僅か7ヶ月で世代交代となりましたが、この短い期間を考えるとマイナーアップデート止まりかと思われましたが、CPU/GPUに加えてAI機能強化など、ガッツリ進化していたM4チップには驚かされますね。