ここ数週間、Appleが「これまでにない価格帯」の廉価なMacノートを準備中だという噂が相次いでいます。一方で2025年秋に発表されたM5搭載のMacBook Proは、AI処理やグラフィック性能の大幅向上を謳う注目のモデルです。
本記事では「噂の廉価Mac」(以下「廉価版」)の想定スペックと価格帯を整理し、現行のM5搭載MacBook Pro(以下「M5 Mac」)と用途別に比較して、どちらを買うべきかを検討します。
※廉価版は未発表の製品に関する報道をまとめた内容で、正式発表時の仕様や価格とは異なる可能性があります。
廉価版MacBookの噂
複数の報道によると、廉価版はこれまでのMシリーズではなく「iPhone向けのAシリーズ(例:A18 Proなど)」を搭載する可能性が取りざたされています。画面サイズは13.6インチよりやや小さめの「13インチ前後のLCD」で、フルリニューアルした薄型の筐体、複数色のカラーバリエーション、そして価格は“1,000ドルを大きく下回る水準”(つまり学生や教育向けにも訴求する価格帯)になるとの見方が出ています。生産は2025年末〜2026年初頭に始まり、発売は2026年前半が有力視されています。これらはBloombergや複数メディアのまとめ報道に基づく情報です。
想定されるポイントを簡潔にまとめると、「低価格化のために性能は抑えめ/ARM系だがiPhone系SoCを採用/軽作業・学習用途を主眼にした設計」という線です。
M5搭載MacBook Proのスペックと価格
Apple公式や各レビューによると、M5はメモリ帯域やAI性能が強化された新世代Apple Siliconです。M5を搭載した14インチMacBook Proの出荷時の基本スペック例は、10コアCPU(高性能4+高効率6)、GPUコア数は10コア(モデルによる差あり)、統一メモリ16GB(153GB/s帯域など)、高輝度のLiquid Retina XDRディスプレイなどで、最小構成モデルは248,800円。実機レビューでもクリエイティブ作業やAIローカル処理で大幅な性能向上が報告されています。
M5搭載MacBook Proと廉価版のスペック比較
ここでは「廉価版=A系列チップ搭載の低価格13インチ級」想定と、M5搭載MacBook Pro 14インチを対比して、実用面でどう違うかを整理します。
プロセッサ・性能
廉価版:Aシリーズ(例:A18 Pro)ベースで、省電力で効率は良いがメモリ帯域やGPU性能、AIアクセラレータの規模はM5に及ばない想定。ウェブ閲覧、Office系、動画視聴、軽い写真編集や軽量なiOSネイティブアプリの実行には十分。
M5 Mac:デスクトップ相当のAI処理・マルチコア性能、GPUレンダリング、映像編集やプログラミング等の重い処理で余裕がある。ローカルでの大きめなAIモデル推論や高解像度動画編集に向く。
メモリ・ストレージ
廉価版:コスト重視で統一メモリは8GB〜16GB程度に制限、ストレージも256GB〜512GBが想定。拡張性は限定的。
M5 Mac:16GB〜の統一メモリ、より高速な帯域(M5の153GB/sなど)、大容量SSDの選択肢があり重いアプリや仮想環境運用に強い。
ディスプレイ・筐体
廉価版:LCDパネルで解像度・輝度は抑えめだが、軽量化・コスト削減のため薄型設計、複数色の選択肢。携帯性重視の学生向けデザイン。
M5 Mac:Liquid Retina XDRなど高輝度・広色域ディスプレイを搭載し、映像制作や色精度を必要とする作業に向く。筐体は冷却や長時間負荷を考慮した設計。
バッテリー・携帯性
廉価版:日常使用で十分なバッテリー持ちを重視。軽量・薄型で携帯性に優れるが、負荷時の持続性能はM5 Macに劣る想定。
M5 Mac:最小構成モデルは248,800円からで構成により増減します。性能差を踏まえると価格差は明確です。
どちらを買うべきか
日常利用・学習・軽いオフィス作業が中心なら廉価版が合理的です。価格が大きく下がれば、学生や教育機関、ビジネスの大量導入用途にも刺さるはずです。iPhoneのエコシステムとも親和性が高く、iPadの代替やChrome/Windows機の代わりに選ぶユーザーが増えるでしょう。
クリエイティブワーク、動画編集、大規模なソフト開発、重いAI推論などを行うならM5 Proが適任です。長期的に高い処理性能や耐久性、拡張性を求めるプロユーザーやクリエイターはM5 Macを検討すべきです。
まとめ
Appleの廉価版Macは「価格重視のライトユーザー向けかつiPhone系SoCを採用した新しいカテゴリの製品」として登場する可能性が高く、価格面で強力な魅力を持つ一方でM5 Macほどの処理性能やプロ用途での汎用性は期待しにくいと言えます。
軽い作業でコストを抑えたいなら廉価版ですが、創作・重い処理・長く使うことを重視するならM5 Macが適しているでしょう。


