Apple Watch Series 10とUltra 2ならどっちがおすすめ?機能やサイズの違いから目的別に解説

Apple Watchもついに10周年モデルとなるSeries 10が発売されました。

この10周年を機に購入を検討されている方もいると思いますが、Apple WatchにはUltra 2というモデルも存在しています。

Apple Watchをあまり知らない方にとってはSeries 10とUltra 2のどちらを購入すれば良いか悩むでしょう。そこで今回は機能やサイズの違いと目的別でおすすめのApple Watchを紹介したいと思います。

機能

実はSeries 10とUltra 2で使える機能にそこまで違いはありませんが、スペックで見ると差があります。

大きな違いとしてUltra 2にはアクションボタンが搭載されているので、ワークアウトやよく使うアプリをショートカット設定しておけばボタン1つで起動できるようになります。

Series 10のディスプレイはLTPO3に対応しているので秒針やアニメーション壁紙が毎秒更新されるのに対して、LTPO2のUltra 2は毎分なので、より時計らしさを求めるならSeries 10がおすすめです。

バッテリー持ちに関してはUltra 2はサイズが大きいだけあり36時間(低電力モードで72時間)もつので、Series 10の18時間と比べても2倍も長持ちです。

その他にも細かい点で言えば下記の違いがあります。

Series 10Ultra 2
LTPO(ディスプレイ更新頻度)毎秒毎分
視野角広視野角通常
最大輝度2,000ニト3,000ニト
アクションボタンなしあり
SOSサイレンなしあり
耐水性能50m100m
水深計6m40m
GPSGPS高精度2周波
バッテリー(最大/低電力)18時間/36時間36時間/72時間
マイク「声を分離」機能を搭載したマイク風の音を低減するビームフォーミングを持つ3マイクアレイ

サイズ感とディスプレイ素材

Apple Watch Series 10は42/46mm、Ultra 2は49mmのサイズ展開となっています。

Series 10は歴代Apple Watchで最も薄く軽量化された為、非常に装着しやすくなりました。対してUltra 2は耐衝撃性能が高く、Gショックを彷彿させるゴツゴツとしたスポーツモデルです。

特にUltra 2は非常に大きいので筆者のように手首が細い人には不向きかもしれません。また、重量も非常に重い為、スポーツ時にも汗で結構動いてしまうこともあるようです

なお、Series 10にはアルミケースとチタニウムケースが選べます。アルミケースは軽量で耐衝撃に強いディスプレイなのでスポーツモデルという印象を受けますが、ディスプレイに使われている「Ion-X」と呼ばれるディスプレイ素材は引っ掻き傷に非常に弱いというデメリットがあります。

対してチタニウムケースのガラス素材である「サファイアクリスタル」は引っ掻き傷に非常に強いですが、耐衝撃性はIon-Xより若干弱い傾向にあります。

Apple Watchを裸で使うのであれば傷がつきにくいSeries 10のチタニウムモデルかUltra 2をおすすめします。

目的別のおすすめApple Watch

ここからはApple Watch歴8年の筆者がSeries 10とUltra 2でどちらのApple Watchが目的別シーンに合うかを紹介していきます。

健康管理 – Series 10

日々のアクティビティトラッキングや睡眠ログを確認したければSeries 10がおすすめです。

健康管理は在宅時でもApple Watchを装着して常にトラッキングする必要がある為、バッテリー持ちが良いUltra 2の方が良いのではないかという意見もあると思いますが、大きくてゴツゴツした時計を常時装着していると手首が疲れます。

筆者はSeries 7の41mmモデルを使っていますが、今でもApple Watchを装着したまま寝ることには違和感があります。それほど腕に異物感があるのにUltra 2なんて装着したら間違いなく眠れません。

Series 10は薄型軽量化により装着感も向上しているので「睡眠ログを取りたいけどApple Watchを付けて寝るのは…」という方にもおすすめです。

スポーツ(カジュアル) – Series 10

ランニングやワークアウトなどの軽めのスポーツには軽量薄型のSeries 10がおすすめです。

特にランニングのような腕を振るスポーツでは汗で滑る為、Apple Watchの軽さが重要になってきます。Ultra 2のように大きいモデルだと腕を動かしている時の視認性は高くてバッテリー切れの心配もありませんが、軽めのワークアウトを1〜2時間行う程度であればSeries 10で十分でしょう。

スポーツ(ハードコンディション) – Ultra 2

サマー/ウィンタースポーツや登山など、気候や地形が大きく関わってくる場所ならUltra 2の出番です。

Ultraシリーズは「冒険の、その先へ。」というキャッチコピーを掲げていますが、そのキャッチコピーに相応しい耐久性を備えています。雪山や砂漠のような過酷な環境でも-20℃〜55℃まで温度に耐える設計になっています。

海の中でも水深40mまで潜ることが可能なので、ダイビングをやる人にもおすすめです。

バッテリーライフもSeries 10の2倍である36時間となっているので、例えばフルマラソンや登山など長時間使用するケースでもバッテリー切れの心配はありません。

過酷な環境で長時間使いたい人はUltra 2一択ですね。

ビジネス/フォーマルシーン – Series 10

職種にもよりますが、例えば営業で客先に出向くことが多いなど、あまりカジュアルが許されない場面ではSeries 10になります。スレートチタニウムのように落ち着いた色合いであればどの場面でも使用することができるでしょう。

一昔前であれば冠婚葬祭でApple Watchを付けていると浮いている感じに見られたでしょうが、今やApple Watchは世間の認知度も高く、その違和感を拭えてきているように思います。

Ultra 2だとやはりガジェット感が強めに出てしまうので、特にフォーマルシーンでは難しいでしょう。

まとめ

目的別のおすすめApple Watchを紹介しましたがいかがだったでしょうか。

基本的にはSeries 10がおすすめという結論ですが、決してUltra 2が悪いわけではありません。筆者はGショックのようなゴツゴツしたスポーツモデルの時計は好きですし、バッテリーライフも素晴らしいです。

しかし、Series 10より20g以上も重く、本体自体の大きさも相当あります。せめてSeries 10の46mmくらいまでの大きさに抑えてもらわないと筆者のように手首が細い人は合わせ辛いです。

次期モデルとなるUltra 3で薄型軽量化がされれば結果も変わってくると思いますので続報に期待したいですね。