A18 Pro搭載MacBookが登場?M4チップとの違いを比較して見えてきた新しいMacのかたち

  • 2025年7月6日
  • 2025年7月6日
  • Mac
Mac A18Pro搭載MacBookの噂

Apple製品の中でも性能と価格のバランスに優れたMacBookシリーズ。そんな中、最近話題となっているのが「iPhone 16 Proに搭載されているA18 ProチップをMacBookにも搭載するのではないか」という噂です。

この話が事実なら、AppleがMacBookラインナップの再構築を考えている可能性が高く、これまでにない新しい“エントリー向けMacBook”の登場に期待が高まります。

A18 Proとはどんなチップなのか?

A18 Proは2024年のiPhone 16 Pro向けチップです。3nmプロセスで製造され、AI処理(NPU)や省電力性能が強化されており、性能面ではA17 Proの進化版にあたります。

iPhone向けSoCであるため、Mシリーズと比べるとグラフィック性能やマルチスレッド性能には制限があるものの、1台のデバイスで長時間の高効率処理を実現する設計が特徴です。

M4チップとどこが違うのか?

では、仮にA18 Proチップを搭載したMacBookが登場した場合、現行のM4チップとの違いはどこにあるのでしょうか。

まず最も大きな違いは設計思想そのものにあります。M4チップはMac専用に開発された高性能なSoC(システム・オン・チップ)で、プロ向けの作業にも対応できるマルチタスク性能やメモリ帯域、グラフィック処理能力が非常に高いのが特徴です。特に動画編集や3D処理、複数の外部ディスプレイ接続などにも対応できるパワフルな設計がされています。

一方のA18 Proは、あくまでiPhone向けに最適化されたモバイルプロセッサです。処理性能自体は非常に高く、シングルコア性能ではM4にも迫る勢いがあると言われていますが、マルチコア処理やグラフィック性能ではやや控えめになるでしょう。また、メモリ搭載量や帯域もMシリーズに比べて制限があると考えられます。

ただし、A18 Proには明確な利点もあります。それは省電力性とコンパクトさです。発熱が少なく、薄型軽量のMacBook筐体との相性が良いことから、ファンレス設計で静音性の高いモデルに仕上がる可能性があります。さらに、Apple IntelligenceのようなAI処理にも対応するNeural Engineが強化されているとされており、将来的なAI活用を見据えたライトなMac体験には十分な能力を持っています。

要するに、M4は「重たい作業もこなせる万能型」A18 Proは「軽快でコンパクトな日常使い特化型」といったイメージです。使用目的が「ネット閲覧」「レポート作成」「メールや動画視聴」などにとどまるユーザーにとっては、むしろA18 Pro搭載モデルの方が手軽に扱える「ちょうどいいMacBook」になるかもしれません。

A18 Pro搭載MacBookが登場する意味

この噂が事実であれば、AppleはMacBookシリーズの中に**「iPadとMacの中間層」となる新モデルを投入しようとしている可能性があります。

  • 教育用途や学生向けに価格を抑えたエントリーモデルとして

  • iPad以上、Mシリーズ以下のポジショニング

  • Apple Intelligenceを活用した軽快なAI体験端末

このような立ち位置のMacBookが誕生すれば、WindowsノートPCとの価格競争でも強力な武器になるはずです。

【結論】A18 Pro搭載MacBookは「もう一つの未来」かもしれない

Mシリーズチップで大成功を収めたAppleがあえてAシリーズチップでMacBookを出す理由。それは性能だけでなく価格やユーザー層の拡大を見据えた展開なのかもしれません。

今後、Appleから正式な発表があるまでは噂の域を出ませんが、iPhoneとMacの融合がさらに進めば、私たちが考えるMacのイメージすら大きく変わるかもしれません。