2020年モデルのMacBook Pro 13が5月に発売されましたが、現行のMacBook Pro 13よりCPU処理速度が12%、GPUが80%向上しました。
このパワーアップを経てMacBook Airを引き離してようやくProと呼ぶに相応しいスペックに…と言いたいところですが、どうにもパッとしませんね。
CPUは良いとして、やはり気になるのがGPU性能でしょう。そもそもGPU性能を13インチに期待してはいけないのかもしれないが。
GPUが80%向上と聞くと大幅にスペックアップしたかのように聞こえるが、所詮はiGPU(内蔵GPU)なので底が知れています。
13インチにdGPU(独立GPU)を搭載するのは難しいのか…個人的には「あり」だと思うんです。
以前の記事でAppleがゲーム業界参入に力を注いでいることを書きましたが、Proシリーズの中でも13インチは置いてけぼりをくらっているのが現状です。
一昔前のMacBook Pro 13と言えばどんなPCよりも軽く、そんじょそこらのノートPCよりもサクサク動いて他を寄せ付けない高スペックマシンとして名を馳せていました。しかし今はどうでしょう。あくまで個人的な意見ですが、最近のMacBook Proの13インチは尖った特徴がなく、性能もイマイチに感じます。
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GPUが微妙?MacBookPro13(2020年)との比較結果から16インチをオススメする理由
GPUが微妙…MacBook Airと性能差はそこまでない
MacBook Pro 13とAirは大きな違いはありませんが、強いて挙げるならCPUとTouch Barの有無でしょう。
CPUは2倍ほどの性能差がありますが、そもそもCPUをフル稼働させるような作業は必然的にGPUも使う機会が多いと感じます。
例で挙げるなら動画編集やエンコード、ゲームなどでしょうか。
上記作業はCPU性能がどんなに高スペックても、GPUがショボければほぼ無意味です。GPU性能に関しては冒頭でも少しお話ししましたが、両者ともiGPU(内蔵GPU)の為、大きな差はありません。性能差があまりないのであれば、軽さを追求したMacBook Airを選ぶというのも一つの選択肢だと思います。
そもそもスペックで選ぶのであれば「MacBook Pro 16インチ」一択となるので、スペックや重量で選ばれる要素が皆無なのです。
選ばれる理由は価格が無難?
それでも13インチが選ばれる理由があるとすれば、やはり価格でしょう。
Airとの価格差は2万円ほどですが、逆に言えば2万円プラスするだけでワンランク上のCPUを積んだMacBook Pro 13になるわけです。しかし16インチとの価格差は実に10万円以上…ここまで差があると手を出し辛くなります。
特出したスペック/重量ではないけど本体サイズも大きすぎず小さすぎず、価格も無難となれば選ぶ理由の1つとなるでしょう。
初めてMacBookを買うにはちょうど良いかもしれませんが、ある程度使い込んでくると物足りないスペックだと感じてしまうかもしれません。
簡易作業だけならiPadで十分
ここまでスペックのお話しをしてきましたが、利用用途によっては13インチに軍配が上がります。
例えば「ブログ執筆」とか「学校/会社の資料作成・修正」「動画視聴」など簡易的なものであれば13インチで事足ります。
しかし、逆に簡易的な作業でのみ利用するならばiPadでも十分でしょう。
スマートキーボードを使えばPCライクな使い方もできるので、書き物メインで利用するのであれば大抵のことは事足ります。持ち運びもiPadの方が圧倒的に楽なので、外出先で作業するのであれば余計にiPadの方が使い勝手が良いです。
高価でも16インチをオススメする理由
一般的にPCの買い替えサイクルは4〜5年と言われています。
もし、あなたが初めて買うMacBook Proで13インチを選ぶのであれば、4〜5年間使うことを想像してみてください。
Macを選ぶということは、少なからず「クリエイティブな作業に興味がある」という方も多いはず。
しかし、実際高いお金を出して買ってみたらゲームや動画編集はカクカクで動きがモッサリ、動画のエンコードをしようものなら何時間もかかるわけです。
今流行のゲーム実況やYouTuberを目指そうと考えてる人であれば、GPU性能が低い13インチを選ぶのはオススメできません。長い目で見れば高価ではありますがdGPUが搭載されている16インチの購入をオススメします。
まとめ
利用用途による部分もありますが、個人的な意見としては「大は小を兼ねる」ということです。
ケチって性能が低いPCを買うとあとで絶対に後悔します。
私も最初に買ったMacBookは今はなき12インチモデルでしたが、持ち運びは便利でも結局動画エンコードやゲームがカクツクことから15インチに乗り換えました。自分の作業に合ったPCを選ぶのが大事ですが、やはり長年共にするPCであればスペックは無視できませんよね。
Mac Proのような60万円を超えるPCはそれこそ手が出せませんが、まだ許容範囲内であるMacBook Pro 16は本当にオススメです。
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