スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストI＆II HD-2Dリメイク』が2025年10月30日に発売され、PS5、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Xbox Series、Steam（※Steamは10月31日発売）で遊べるようになりました。
基本的なゲーム内容は各ハードで同一ですが、解像度、フレームレート、ロード時間、携帯性、物理版の扱いなどハードごとの違いが存在します。ここでは「どのハードを選べば後悔しないか」を用途別・優先項目別に分かりやすく解説します。
押さえておくべき共通点と差分
本作はHD-2D表現でシリーズを再構築しており、ストーリー追加や戦闘のブラッシュアップ、遊びやすさの改善など評価が高く、多くの媒体で高評価を得ています。ゲーム内容自体に大きな差はなく、どのハードでも「ドラクエ体験」は得られます。
ただし、画質の細かさ、フレームレートの安定性、ロード時間、携帯プレイの可否、物理版の流通やクロスセーブ（世代間のセーブ互換）といった点で違いが出ています。
「画質と快適さ」を最優先にしたいならPS5
PS5版は4K/HDRや安定した60fpsなど、高解像度かつ演出面で最も“美しく”見えるモードを備えている点が強みです。ロード時間も短く、演出の密度やライティング表現（HD-2Dの光と影）が最も余裕を持って再現される傾向があります。
大画面のテレビや4Kディスプレイでじっくり鑑賞しながら遊びたい人、視覚的な没入感を重視する人に向いています。レビューではPS5が最も安定したフレームと演出を出しているという指摘があります。
「携帯性と高性能のバランス」を求めるならSwitch 2
Switch 2は携帯プレイが可能で、従来のSwitchより大幅に性能が向上しているため、携帯しつつも高画質で遊べる点が魅力です。レビューや検証ではSwitch 2はポータブルで良好な描画と快適さを提供する一方、場面によってフレームレートが変動するケースも報告されています。
携帯性を犠牲にせず、据え置きに近いビジュアルを得たい人に最適です。なお、Switch版（初代）とSwitch 2版の間で“世代間のクロスセーブや無償アップグレードがない”点には注意が必要です。
「手軽さ・既に初代Switchを持っている」なら十分選択肢に入る
初代Switch版は解像度やフレームレートが据え置きスペックに合わせた設計になるため、PS5やSwitch 2と比べると画質やロードで差が出ますが、ゲームそのものの内容は同じです。既にSwitchを持っていて「まずは遊んでみたい」「携帯モードで気軽にプレイしたい」という場合、初代Switchはコストを抑えて遊べる合理的な選択です。
ただし後でより良い環境（Switch 2やPS5）に移行したい場合、セーブやアップグレードの取り扱いに注意してください。
具体的に迷ったときの“決め手”
あなたはどこで遊ぶことが多いか？（リビングのテレビ中心か、通勤・外出先で遊ぶか）
視覚的な美しさ／演出（4K/HDR/60fps）をどれだけ重視するか？
すでにどのハードを持っているか、あるいは新規購入の予算はどのくらいか？
将来ハードを買い替える可能性はあるか（例：初代Switch→Switch2）。クロスセーブや無償アップグレードの有無を事前確認したか？
大画面で圧倒的に美しく遊びたい人はPS5、携帯性と画質のバランスをとりたい人はSwitch 2、既存Switchで手軽に始めたい人は初代Switchが現実的、という判断になります。
注意点と買う前に確認すべきこと
繰り返しになりますがゲーム内容自体に差はありませんが、物理版の入手方法や“世代をまたいだ互換／アップグレード”の扱いは機種によって異なります。とくにSwitch→Switch2の無償アップグレードやセーブ互換が用意されていないケースがあるという情報が出ているため、将来的にハードを買い換える可能性がある人は購入前に公式のFAQや販売情報を確認することをおすすめします。
また、レビューでは一部ハードで場面によりフレームレートが変動するという記述もあるため「60fpsで安定して遊びたい」場合はPS5など据え置きの検証結果をチェックするとよいでしょう。
まとめ
最近のリメイクではHD表現や演出が作品体験に与える影響が大きく、視覚的没入を最優先するならPS5版が最も満足度が高いと感じます。携帯性を絶対に譲れないならSwitch 2が現実的なベストバランスです。
いま手元にあるハードで“すぐに”遊びたいなら初代Switchでも十分にドラクエらしさを楽しめますが、将来的にSwitch 2でのアップグレードを期待している場合は“世代間の互換仕様”を事前確認してから物理版を買うか決めてください。
