崩壊3rd第2部がMacOSに対応したことを皮切りに原神や崩壊スターレイルも続くかと思いきや、残念ながら今のところその情報はありません。
こうなったら非公式でもMacで原神を遊ぶ方法を探そうという事で今回は「Whisky」というアプリを使ってWindows版の原神をインストールする方法を紹介します。
なお、道中の過程でアプリがフリーズ、再起動して症状が改善した経緯が何度かあった為、環境によっては起動できない可能性もあります。Whiskyを使って原神をプレイすることは公式が推奨するやり方ではないので、不具合が出る可能性もありますので自己責任でインストールをお願いします。
筆者のMacBook Pro 16インチモデルの構成
Sonoma 14.5(OS)
M2 Maxチップ
12コアCPU/38コアGPU
32GBユニファイドメモリ
1TB SSDストレージ
Whiskyをダウンロード、インストール
Whisky公式サイトよりアプリケーションをダウンロード及び、インストールします。
インストール時に「Rosetta」やAppleの「GPTK(Game Porting Toolkit)」のダウンロードを促された場合は一緒にインストールします。筆者は過去にGPTKをインストールしていた事からメッセージが出ませんでしたが、必要アプリケーションが既にインストールされている場合は問題ありません。
Bottleを作成、設定
WhiskyはBottleと呼ばれる枠に設定を追加して環境を構築していく仕様になっています。
例えばWindowsOSはXPから最新の11まで変更することが可能で、アプリ起動に必要なソフト(C++、Javaなど)もインストールすればWindowsと同じように起動できます。環境構築と言えば難しく聞こえるかもしれませんが、基本的にはプルダウンやメニューの一覧から選択できます。
この設定項目で先ずやるべきことは「Windows」を選択しますが、特に決まっていなければOSは10か11を選びましょう。
「Retina」項目をオンにするとゲーム内で高解像度設定が選択できるようになる為、Macのスペック次第では4Kでのプレイも可能です。
次に「Winetricks」をクリックして「フォント」タブの中から「cjkfonts」「fakejapanese_ipamona」をどちらかをダウンロードすると文字化け対策になるそうなので筆者は両方インストールしました。
その他に便利機能として「Bottleの設定」にある「Metal HUD」をオンにするとゲーム画面右上にフレームレートやGPU使用率といったパフォーマンスモニタが表示されるので、特にフレームレートを確認したい方にはおすすめです。
インストールや起動の際に「〇〇がインストールされていません」と出て、そのままダウンロードサイトに飛ばされればそれをインストールしたり、「Winetricks」から探してインストールすることもできます。
注意点として英語表記に設定していないとインストールできないソフトもあるようなので、文字化けしたりインストールが一向に終わらない場合は英語表記にすれば進むかもしれません。
原神のダウンロード、インストール
公式サイトよりPC版の原神をダウンロードします。
インストーラー(exeファイル)がダウンロードされるので、Whiskyの右下にある「実行」をクリックするとFinderが表示されるので、ダウンロードした原神のインストーラーを選択して「開く」をクリックします。
原神のランチャー画面が起動するので、ランチャーの指示に従ってダウンロードとインストールを実行します。
記憶が曖昧で申し訳ないが、インストールの際に筆者の環境ではVisual C++をインストールしろという文言が表示されて、指示に従ってインストールしようとしたら文字化けしてインストールが一向に終わらずにMacを再起動しました。
再起動後に同じ手順でWhiskyを起動して原神のインストールを始めたところ、今度はVisual C++の文言が表示されず、何事もなかったかのように原神のインストールが完了しました。
結局Visual C++のインストールができたかのか、そもそも必要なかったのかどうかは不明です。。
原神ログイン画面
インストールが完了すると原神のログイン画面が開くので、アカウントを持っている人は入力してログインしましょう。
ログイン時にパズル認証画面が表示されることがありますが、筆者の環境ではパズル認証画面が空白で表示され、ここでフリーズしてしまいました。
仕方なく再起動をして再度Whiskyから原神を起動したところ、今度はパズル認証画面が表示されて先に進めました。
原神の画面(解像度)設定
原神が起動できたら先ずはオプションの画面設定をしましょう。
WhiskyのBottle設定で「Retina」をオンにしていれば「表示モード」内の選べるウィンドウサイズ(解像度)が選択肢が増えます。
筆者はM2Max搭載MacBook Pro 16インチモデルを使っていますが4K画質(3456×2234)までのディスプレイサイズが選択できました。
高解像度設定も良いのですが、個人的にはMacBook Proの負荷を考えてフルHD画質(1920×1080)に設定したところウィンドウサイズが変更できず、フルスクリーンにもできませんでした。
なお、「Retina」がオフ設定の場合の最高解像度は「1728×1117」でフルスクリーンにすることが可能です。現在選択できる解像度の最大値のみフルスクリーンにできる仕様のようです。
※6/2追記
Mac側のシステム設定で「ディスプレイ」を開いて「スペースを拡大」を選択すると2056×1329の解像度設定になり、この状態でWhisky(Rethinaオフ設定)から原神を開くと「2056×1329」のフルスクリーンで開くことができました。
この設定にするとMac側のブラウザや文字などが解像度の関係で非常に細かく表示されるので、普段使いとしては見辛くて支障が出るかもしれません。
筆者としては「1728×1117」の状態でも十分楽しめますのでこちらの設定を推奨します。
解像度とフレームレート
Whiskyは原神以外にもWindowsアプリを一部起動できますが、ネイティブなMacOSアプリと比較すると当然パフォーマンスは落ちます。
Metal HUDでフレームレートを確認しながら深境螺旋をプレイしましたが、Retinaオン設定で4K「3456×2234」で「高」画質設定だと平均して「30〜55fps」ほどでした。「中」画質設定であれば「40〜60fps」をキープしていたので、高解像度でプレイするなら「中」設定がおすすめです。
Retinaオフ設定で中解像度「1728×1117(または2056×1329)」であれば高画質設定でもほぼ60fpsをキープしており、4Kにこだわりがなければサクサク動く中解像度を推奨します。
iPad版原神との比較
筆者の場合、普段はM2搭載iPad Proで原神をプレイしていますが、処理が重くなることで起きるカクツキはそこまでないので快適にプレイできます。
Whisky経由の原神でも上記でお伝えしたようにデフォルト解像度(1728×1117)であれば60fpsキープで問題なくプレイできますが、4K画質(3456×2234)になるとアプリが最適化されないと少し厳しいかなと感じました。
高解像度でのフレームレートはネイティブ対応しているiPad版に軍配が上がるかもしれませんが、Macでの原神は画角が広いというメリットがあります。
そもそもiPad版はアスペクト比が4:3なので、16:9のWindows/PS5版に比べるとどうしても視野が狭い印象があり、この点においてはたまにPS5版でプレイすると羨ましく思っていました。
もちろんWhiskyでインストールした原神はWindows版なので16:9の広々とした画角で楽しめます。
みなさんはどのプラットフォームで原神をプレイされているでしょうか。原神ガチ勢の方は高スペックなPS5/ゲーミングPCでプレイされていると思います。筆者は現在M2搭載iPad Pro 12.9でプレイしていますが、これまでPS[…]
まとめ
Macで原神を遊ぶ方法を紹介しましたがいかがだったでしょうか。
インストールに関しては道中再起動による力技で何度か切り抜けましたが、基本的にダウンロードとインストールのみで対応できるのは嬉しいポイントですね。この手のアプリはターミナルでコマンドを実行するものもありますが、全く触ったことがない人からすればよくわからないコマンドを入力させられるわけですから不安になるものです。
公式の遊び方ではGeForceNOWを使う方法もありますが、せっかくApple Siliconというパワフルなチップを搭載しているわけですから、できればその性能を発揮するためにも原神をインストールして遊びたいですよね。
フレームレートの項目でもお話ししたように公式対応で最適化されているiPad版と比較すれ多少カクツキは見受けられましたが、解像度や画質設定次第では深境螺旋などの高難易度ステージも問題なく遊べます。
近年のコンシューマーゲームやソシャゲはMacOSに対応することが増えている為、原神がMac対応になる日も近いかもしれませんが、とりあえず対応するまでの繋ぎとしてWhiskyでプレイするのも良いかもしれませんね。