GoPro MAX 2はどこまで進化した?ライバル機に追いついてきたけど暗所は微妙か

GoProがついに360°カメラ「MAX 2」を正式発表しました。6年ぶりのフルモデルチェンジになる本機は「True 8K」を掲げ、交換式レンズや大容量バッテリー、より大きなタッチスクリーンなど、スペック面で大きくブラッシュアップされています。

日中の画質や使い勝手は明らかに強化された一方で、低照度(暗所)での描写や発熱・連続撮影時間にはまだ改善の余地がある、という評価が複数のレビューで出ています。

何が変わったのか — 新機能のポイント

MAX 2の最大のセールスポイントは「True 8K」撮影と、ユーザーが簡単にレンズドームを交換できる点です。GoProは従来の“8K表記”と差別化するため、両レンズの重複ピクセルを除いた「使える解像度」を強調しており、結果的に競合と比べても高精細な360映像を打ち出しています。加えて10bit色深度やGP-Log対応、最大300Mbps近い高ビットレート撮影(上位モード)をサポートし、ポストプロダクションでの柔軟性も高められています。

UI面では1.82インチの大型タッチスクリーンを搭載し、Bluetoothマイク対応やGoPro Quikのリフレーミング機能など利便性も向上しています。

スペック

公式スペックを見ると、360モードでの最高は8K/30fps、5.6K/60fps、4K/100fpsと高フレームレート側も対応。シングルレンズ(Max HyperView)では4K/60fpsまで撮れるため、従来のGoPro的な使い方にもマッチします。

静止画は360写真で29MP、バッテリーは取り外し可能なEnduro系の1960mAhを採用し、8K撮影での公称駆動時間は約66分(条件により変動)という仕様です。記録メディアはmicroSD、耐水性能やマイクアレイ、GPSなどのアクション用途に必要な基本機能は踏襲しています。

画質:昼間はかなり良いが、暗所は“やや厳しい”

晴天下や十分な光のあるシーンでの解像感・色再現は非常に高く、リフレーミングしても情報量が豊富で編集の自由度が高いという評価が目立ちます。しかし複数のハンズオンやレビュー(TechRadarやDC Rainmakerなど)では、競合機と比べた低照度性能が物足りないという指摘が出ています。

センサーサイズ自体が競合(DJIやInsta360の上位機種)より小さいため、暗所ノイズやダイナミックレンジで若干不利になる場面があるというのが現状です。夜間撮影や室内の暗めのシーンを多用する用途では、購入前にサンプル映像を確認することをおすすめします。

手ブレ補正・安定性、発熱・連続撮影時間について

GoPro伝統のHyperSmooth系アルゴリズムは継承され、360モードでも映像の安定性は高く評価されています。一方で高解像度・高ビットレートでの長時間連続撮影では発熱による制限が報告されており、レビューによっては高負荷での連続撮影時間が想定より短くなるケースがあると指摘されています。

実運用で8K長時間撮影を多用する場合は、予備バッテリーや撮影間隔の確保、冷却しやすいマウントを検討したほうが安全です。

競合と比較すると「追いついた」けど一部で差が残る

Insta360 X5やDJI Osmo 360といったライバル機は、既に高解像度や大きめセンサー、AIトラッキングや編集の自動化といった部分で進化を続けてきました。MAX 2は「真の8K」やレンズ交換可能という点で短期間の遅れを一気に埋め、価格帯的にも競合を強く意識した設定になっています。

ただし、DJIは8K/50fpsに対応するモデルを持ち、Insta360はソフト面でのAI処理や低照度改善に強みを持つため、用途次第では依然として競合機に分があるケースもあります。特に夜間用途や高感度撮影が多いユーザーは比較検討が必須です。

実際に買うべき人/買わない方が良い人

MAX 2が合っている人は、日中のアウトドア撮影で高解像度の360映像を撮りたい人、GoProの堅牢性やアクセサリー互換性を重視する人、そして「レンズを自分で交換できる」メリットを評価する人です。

一方で、夜景や暗所での表現力を重視するプロ用途、あるいはAIリフレーミングやトラッキングを多用して手間を減らしたい人には、現時点ではInsta360やDJIの一部機種のほうが向いている可能性があります。

まとめ

GoPro MAX 2は「やっと追いついてきた」だけでなく、いくつかの面では一歩リードする魅力を持つ360カメラです。True 8Kや交換式レンズ、大容量バッテリーなど実用面で強化された点は評価できます。

ただし低照度性能と高負荷時の発熱/連続撮影時間は重要な注意点で、用途をはっきりさせてからの購入判断が賢明です。もし日中のアクションや旅行での360撮影がメインであればMAX 2は候補になりますが、暗所での画質を重視するなら競合のサンプル比較をした上で決めるのが安全です。