Apple Siliconって松竹梅コースになってるから毎回どれが買いなのか悩みますよね。
お金が湯水のようにあればM3 Maxを選択しますが、最低構成でも約54万円からという驚愕の価格を前にほとんどの人は諦めるでしょう。
M3かM3 Proかで悩む人が一番多いと思いますが、この選択で悩んでいる人は少なからずスペックを気にしている人であり、これからゲームや動画編集などの重たい作業をする可能性がある人でしょう。
筆者の結論としてはタイトルにもある通り「M3 Pro搭載MacBook Pro 14」ですが、今回は何故そのように思ったかをM3と比較しつつ解説したいと思います。
最低構成価格ではM3が最安値だか…
M3の最低構成価格は「248.800円」からとなっていますが、実は落とし穴があります。
それはメモリ(8GB)とストレージ容量(512GB)が少ない点です。
ウィジェットや常駐アプリなどが多くなった昨今では何もしなくてもメモリを食っている事が多く、他のアプリを立ち上げたらSWAPしていたなんてことも8GBでは起こり得ます。
Apple Siliconではユニファイドメモリによる高効率なメモリ管理が可能となっていますが、アプリケーションも日々進化すると共にメモリ使用量も増加してきていることから物足りない印象を受けてしまいます。
ストレージに関しても高画質ゲームで有名なバイオハザード ヴィレッジを入れようものなら34GBが消し飛びます。同クラスのゲームを12〜14本入れたらストレージは一杯になってしまいます。
これに加えて動画編集の為に4k動画素材を入れたり、Logic Proの膨大な音源をインストールすれば外付けストレージは必須になります。
M3の最低構成からワンランク上げると…
それではM3の構成を少しカスタマイズしてメモリ16GB/ストレージ容量1TBにした構成で価格を見てみると「304.800円」と結構上がってしまいますね。
ここでM3 Proの最低構成価格を見てみると「328.800円」となっています。
「あれ、M3 Proとそんなに価格変わらない?」と思った方もいるでしょう。最低構成だから当然ですが、M3 Proにするだけで最低構成でも下記メリットがあります。
CPU/GPUコア数 | メモリ | メモリ帯域幅 | ポート数 | カラー | |
M3 | 8/10 | 16GB | 100GB/s | 2 | 新色無 |
M3 Pro | 11/14 | 18GB | 150GB/s | 3 | 新色有 |
ワンランクアップさせたM3にプラス2万弱でM3 Proのパワフルなスペックになるわけです。
あとはストレージ容量だけ上げれば問題は解消になるわけですね。ちなみに1TBにした価格は「356.800円」となり、M3との差額は約5万円となります。この金額までくると5万円の差もそこまで大きく感じないので、普段の昼食代を質素にすれば賄えるかもしれません(苦笑)
最悪ストレージ容量は外付け頼りで良いなら最低構成の512GBでも良いかもしれません。
筆者のMacBook Proは512GBのストレージですがこまめに動画を外付けストレージに移しながら使う事で容量には余裕があります。しかし、今後はMacでもゲームタイトルが増えていくことを考えると今の容量では足りなくなってしまうでしょう。
メモリ | ストレージ | 価格 | |
M3 | 8GB | 512GB | 248.800円 |
M3 | 16GB | 1TB | 304.800円 |
M3 Pro | 18GB | 512GB | 328.800円 |
M3 Pro | 18GB | 1TB | 356.800円 |
長く使うことを考慮すればM3 Proがおすすめ
既にベンチマークの結果が出回っていますが、個人的に最も重要だと思っているのがGPUスペックです。
M3とM3 ProではGPUスペックが大きく異なり「M3はM1 Proにも届かない」というスコア情報もあります。
確かに進化はしていますが、M1 Pro以下のGPUスペックでは最近の高画質ゲームを最高画質でプレイするとなると少し厳しく感じるでしょう。
現時点では問題なくても長く使う(4〜5年)ことを考慮してスペックは高めの方が後になって後悔することはありません。
現在筆者は2018年モデルのMacBook Pro 15を使っていますがdGPU「Radeon Pro Vega 20」を搭載しているおかげで今でも現役です。当時は高すぎて奮発しすぎちゃったかなと思いましたが、今でも現役なことを考えればあの時の決断は間違ってなかったなと思います。
とは言えApple Silicon専用アプリも増えてきたことを考えて、これを機に筆者もM3 Proをポチってしまおうかと検討しています。