M3搭載MacBook Proが発表されましたが、動画編集やゲームをプレイしたい方にとって気になるのがGPUスペックです。
公式ではIntel版Macとの比較にM1〜M3が掲載されていましたが、実際M2からどれほどのスペックアップを果たしたのかが少しわかり辛いのかなと感じました。
発表会ではM1/M2/M3の比較がされていたのでそちらを参考にGPUスペックを考察していきたいと思います。
M2シリーズと比較して◯.◯倍アップ
発表会ではM3シリーズとM1/M2のGPUパフォーマンスが公表されましたが、いずれも映像のエフェクト処理やレンダリング性能で比較しているようです。
M2シリーズ | M1シリーズ | |
M3 | 1.4倍 (M2) | 1.6倍 (M1) |
M3 Pro | 1.2倍 (M2 Pro) | 1.4倍 (M1 Pro) |
M3 Max | 2.0倍 (M2 Max) | 2.5倍 (M2 Max) |
上記比較結果からM3 ProはM2 Proに比べてGPUコア数が減少した事が要因しているのか、スペックアップとしては控えめになっています。
M3は2倍とまではいかなくとも順当なスペックアップを果たしており、M3 Maxは2倍以上の進化となりました。
スペックの上がり幅だけで見ればM3 Maxが一番お買得かもしれませんが、価格的に手が出しやすいM3でも十分な力を発揮してくれるでしょう。
M3シリーズをNVIDIA(GeForce)と比較
The first unified cross-platform 3D graphics benchmark datab…
上記参考サイト「GFXBench」にNVIDIAシリーズやM1/M2シリーズの比較結果が掲載されています。
参考サイト内の表示項目にある「Frames」からM1/M2シリーズの数値と近いNVIDIAシリーズに置き換えます。
※上記参考サイトを元に筆者個人の推測で表を作成していますが、間違っている可能性もありますのでご了承ください。
無印 | Pro | Max | Ultra | |
M1 | GTX 1650 with Max-Q | GTX 980 Ti | RTX 4070 Laptop | RTX 4070 |
M2 | RTX 3050 Ti Laptop | RTX 4050 Laptop | RTX 3070 Ti | RTX 4080 |
ここから上記M3シリーズのスペックアップした倍率と参考サイト内表示項目「Frames」からおおよその置き換え先を検討するとこんな感じになります。
M3 Ultraはまだ発表されていないので今回は割愛します。
無印 | Pro | Max | |
M3 | RTX 3050 | RTX 3070 Laptop | RTX 4080 |
M3搭載MacBook Proは最低構成で「248.800円〜」と割高感はありますが、dGPU(独立GPU)ではなく統合チップのようにCPUとGPUが同一のチップで動作していながらこのスペックを叩き出している点は評価に値するポイントだと感じます。
M3チップから搭載された新技術「Dynamic Caching」によりGPUメモリを動的に割り当てる仕組みを取り入れる事で無駄なくGPUパワーを使えるようになりました。
また、CPUについてもIntel最新モデル(Core i9-13900KS)と同等のシングルスコアをマークしているとの情報があり、同じクラスのWindowsノートPCで探すなら25〜40万円以上などMacBook Proと同等の価格帯のノートPCが多くなります。
また、省電力性能も高く、発表会では他社の最新12コアラップトップPCのチップと比較して、同じパフォーマンスを発揮した時の消費電力は1/5に抑えられるとのことでした。
M1発売からわずか3年でここまでのGPUパフォーマンスに成長したM3シリーズですが、そろそろゲーミングPCを名乗っても良い頃合いなのかもしれません。