新型M4シリーズを搭載したMacBook Proが発表されました。
既にiPad Proに搭載されているM4チップですが、上位モデルであるM4 Pro/M4 Maxは大幅なスペックアップになることが予想できます。実際ベンチマーク情報なども出始めており、その結果は後述しますが想像以上のスペックだと感じました。
しかし、ベンチマークスコアが高いと言われても実際どの程度のゲーミング性能なのかわからないですよね。そこで今回はWindowsのゲーミングPCに搭載されているNVIDIA(GeForce)のグラフィックボードに置き換えるとどれくらいのスペックになるのか考察していきます。
CPU/GPUベンチマークスコア
先ずは先代のM1〜M3シリーズのGPUベンチマークスコアとM4シリーズの予想を見ていきましょう。
シングルコア | マルチコア | Metal | |
M2 | 2,375 | 8,690 | 46,538 |
M2 Pro | 2,632 | 14,233 | 82,743 |
M2 Max | 2,688 | 14,912 | 140,355 |
M3 | 3,115 | 12,058 | 47,389 |
M3 Pro | 3,117 | 15,632 | 77,732 |
M3 Max | 3,209 | 21,378 | 154,760 |
M4 | 3,679 | 14,408 | 53,594 |
M4 Pro | 3,925 | 22,669 | 111,119 |
M4 Max | 4,060 | 26,675 | 192,532 |
※コア数の多い上位モデルのベンチマークスコアのみ表示
上記表からM4チップのCPU、GPU共に大幅にスペックアップしており、特にM4 Pro/M4 MaxのGPUは40%以上も増加していることがわかります。
さらにM3チップ以降はDynamic Cashingやハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング、メッシュシェーディング機能がある為、ベンチマークスコアだけでは計測できない点を含めればスコア以上のポテンシャルがあるのは間違いありません。
GeForceに置き換えると?
上記Metalベンチマークスコアを踏まえてM4チップがGeForceに置き換わるとしたらどうなるかを考察してみました。なお、置き換えにあたっては下記GPUベンチマークスコア掲載サイトとM3/M4シリーズのMetalスコアの増加率を元に算出しています。
おおよその目安で算出していますので参考程度に見ていただけますと幸いです。
The first unified cross-platform 3D graphics benchmark datab…
無印 | Pro | Max | |
M2 | GTX980 | RTX2070 | RTX3070 Ti |
M3 | RTX3050 Laptop | RTX3070 Laptop | RTX4070 |
M4 | GTX1660 Super? | RTX3080 Laptop? | RTX4070 TI Super? |
※コア数の多い上位モデルのみ表示
M4シリーズの中でも特に大幅なスペックアップを見せたM4 Proですが、ゲーミングノートPCとしても十分使えるレベルに到達しています。また、低スペックPCでプレイすると劣化が激しいと話題の「モンスターハンターワイルズ」もM4 Maxなら高画質設定でプレイできるはずです。
WindowsゲーミングPCのようにdGPU(外部グラフィックボード)を必要とせず、CPU一体型の統合チップでここまでのスペックを出せるAppleの技術力には感心させられますね。