iPadが発売された2010年から2022年まで毎年新型iPadシリーズがアップデートされてきましたが、2023年は新型iPadの発売がない年になりました。
なぜ発表がなかったのかは定かではありませんが、MacBook Proを先行発売することによって販売台数を増やす目的だった為、iPad Proの発売時期が2024年にずれ込んだと予想しています。MacにもM3チップを塔しているので供給不足を恐れた可能性もありますが、結果的にiPad発売日が伸びてしまったのは残念ですね。
満を持して登場する事となるM3搭載iPad Proですが、気になるスペックや価格はどのくらいになるかを考察していきます。
M3搭載iPad Proのスペック情報
プロセスルールが3nmになったことでスペック、省電力に磨きがかかったことはM3搭載MacBook Proでも証明されています。CPUはM2と比較して20%高速になっていますが、GPUは高性能コア数がM2(10コア)から増えておらず、大きな変化は見られませんでした。
高性能コア数が増えなかった代わりに「Dynamic Caching」「メッシュシェーディング」のような新技術も採用されている事から高効率化は大幅に向上しました。
高効率化はバッテリーライフに深く関わるので持ち運び前提のiPad Proにとっては大きな強みとなるでしょう。
ディスプレイに関してはM2搭載iPad ProはRetinaディスプレイ(ミニLED)でしたが、M3搭載iPad ProはOLEDディスプレイになると言われています。
OLEDは圧倒的な色彩表現が可能となるので、これまでのディスプレイでは難しかった色の表現ができます。OLED(有機EL)を採用している身近なデバイスに「Nintendo Switch」がありますが、携帯ゲーム機とは思えないほどのグラフィックは圧巻です。
筆者はM2搭載iPad Proで原神をプレイしていますが、OLEDディスプレイが搭載されることを考えると今から楽しみです。
OLDEディスプレイはミニLEDのようにバックライトを必要としない分、より薄型になることが予想されるので軽量化に関してもアップデートがあるかもしれません。
価格と発売日
11インチのiPad Proでも20万円を超えると予想されています。
その理由として円安の影響もありますが、特にOLEDディスプレイを採用したことで大幅に価格が上昇してしまう結果となりそうです。
発売日は2024年3月頃との情報が出ていますので発売が楽しみですね。
iPad Ultra(14インチモデル)の噂
以前から大型ディスプレイのiPadが開発中との噂は流れていましたが、ここにきてその噂が本当になるかもしれません。
Appleは「M3 Pro搭載iPad Ultra 14インチ」を開発しているとの情報が最近になって出始めています。
ただ、筆者は14インチサイズ登場の可能性は大いにあり得ると思いますが、M3Proチップ搭載に関してはかなり信憑性は薄いと予想します。
M3Proチップが搭載されない理由としてiPadシリーズはファンレスのモデルなので冷却システムがないことが挙げられます。
3nmで製造されているM3シリーズは言うまでもなく素晴らしい高効率と省電力性を持ち合わせていますが、M3Proチップともなれば重たい処理をすればさすがに発熱量も大きくなります。
これまでのM1〜M3シリーズを見ても分かる通り、M1,2.3 Pro/Maxチップは全てMacBook Pro以上のファンが搭載されたモデルでしか発売されていません。
この事からiMacBook AirやiPad Proのようなファンレスマシンに搭載しないのではなく、冷却性能の関係でできないのではないかと推測できます。ファンレスであるiPad Ultraにも同様にM3Pro以上のチップを搭載することは難しいと感じます。
もちろんiPad Ultraが初のファンを搭載したモデルになるのであれば可能性はありますが、ファンを搭載すれば重量も大幅に増加することになります。そうなってしまうとMacBook Proと変わらない重量になってしまう為、やはりM3Proチップ搭載は難しいのではないかと推測します。