Apple Silicon版Macも登場から3年が経ちました。大幅なスペックアップや対応するアプリも増えてきたことで、そろそろIntel版Macから乗り換えようとする人も多くなってきたのではないでしょうか。
かくいう筆者もつい先日Intel版MacBook Pro(2018年モデル)からM2 Max搭載MacBook Proに乗り換えたばかりです。
もっと前から乗り換えようと思っていたのですが400GB以上の膨大なデータ移行を考えると中々気が進みませんでした。
そこで簡単&高速にデータ移行できる方法はないか調べたところ「USB-C(3.0以上)」か「Thunderbolt」を使った方法が見つかりました。
ThunderboltはUSB-Cとケーブルの形状が同じ為、Mac購入時についてくるケーブルがThunderbolt対応(もしくはUSB3.0以上)だと勘違いしてしまう方もいるかもしれません。
Mac付属のUSB-Cは「USB2.0」という規格になっており、伝送速度は「最大480Mbps」です。1分間に最大3.6GBのデータを転送できることになりますが、筆者のMacには400GB程のデータが保存されていますので、移行にかかる時間は単純計算(3.6/400)で約111分となります。
USB-C(3.0以上)ならUSB規格によって変動しますが5〜40Gbps以上、Thunderbolt3以上なら40Gbpsと超高速なのでデータ移行も半分以下の時間に縮まります。
なお、今回はUSB-C 3.1(最大5Gbps)にてデータ移行を行いました。Thunderboltを使わなかった理由としては価格が高い事と、近場の家電量販店に在庫がありませんでした。Apple純正のThunderbolt4は売っていましたがケーブル1本で1万円という破格の値段なので見送りました。
データ移行の事前準備
いよいよデータ移行…の前に先ずは事前に準備する事があります。
購入したばかりの新MacはOSバージョンが古いのでアップデートを求められる可能性が高いです。
データ移行時にアップデート要求があるのでそのタイミングでも良いのですが、個人的には起動時のセットアップを適当に済ませてしまい、アップデートした方が早いと感じました。
どうせ後からデータ移行で上書きされるのでアカウントも適当に作ってしまって構いません。
アカウント作成後にAppleIDにログインしておくと良いでしょう。
データ移行
USB-Cケーブルを新旧Macに接続して「移行アシスタント」アプリを起動します。
画面の指示に従って移行元と移行先のMacを選択します。
移行が始まるとインジケータの下に「現在の接続」という項目が表示されますが、この接続がWi-fiではなく有線接続であることを確認してください。
なお、筆者は上述の通り「USB-C 3.1」を接続していましたが、何故か「Thunderbolt」と表示されていました。
USB-C 3.1の最大伝送速度は5Gbps(1分間に約37GB)となっており、筆者のMacの移行データは400GBありますので、理論上は10分程で終わる計算になります。
実際にかかった時間は15分ほどでしたが概ね計算通りの時間でした。
まとめ
データ移行について簡単に紹介しましたがいかがだったでしょうか。
今回は有線にこだわりましたがWi-Fi経由でもデータ移行はできます。筆者の環境では「IEEE802.11ac」に対応したルーターを使用しているので最大伝送速度は6.9Gbpsとなります。
「そんなに伝送速度速いならWi-fiでも良くない?」と思う方もいるでしょう。
確かにWi-Fiでも高速なデータ移行が可能ですが、電波干渉や不意な接続切れなどの理由でデータ移行が中断される可能性があります。
ただでさえ時間のかかる作業なのでできれば一発で終わらせたい為、筆者は有線を使いました。
移行データ容量も少なく、Wi-Fi環境が整っているのであればWi-Fi経由の方が速いかもしれませんが、データ量が多い場合は注意が必要です。