MacBook Proはメモリ16GBで足りる?Adobe Premiere Proや鳴潮を起動して検証してみた

  • 2025年4月29日
  • Mac
Mac M4シリーズ_アイキャッチ

MacBook Proに限らず、これまでのMacシリーズの最小構成メモリは8GBでした。「8GBは少なすぎる!」と声が聞こえてきそうですが、Appleはユニファイドメモリを採用している為、少ないメモリ容量でもWindowsのメモリ16GBと同等の管理ができる仕組みになっていると説明しています。

しかし、Apple Intelligenceが登場したことで全Macシリーズの標準メモリが16GBに置き変わりました。AI機能は常駐するシステムの為、どうしてもメモリを消費してしまうことから対策としてメモリ容量を増やす必要があったようです。

では、実際に16GBで足りるのかという本題に入りますが、結論から言うと足りない可能性が高いです。メモリ管理に関してはMacの使い方やアプリケーションによるので個人差はありますが、例えばネットサーフィンや簡単な資料やレポート作成にしか使わないのであれば問題ないでしょう。

しかし、ゲームや動画編集などをするのであれば話は変わってきます。

特に動画編集はメモリを使う為、ブラウザやその他のアプリを開いている状態で使えばあっという間に16GBを超えるでしょう。筆者は動画編集ソフトでAdobe Premiere Proを使っているのでその時のメモリ使用状況を見てみましょう。

※M2 Max搭載MacBook Pro 16(メモリ32GB)にて検証

Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Pro_アクティビティモニタ

実用性を考慮してPremiere ProだけでなくSafariやChatGPT、Finderなどは起動したままアクティビティモニタを確認したところ、メモリ使用量の合計は「約17GB」でした。なお、動画編集には4k素材を使っていますが、素材数は少なめなのでPremiere Pro単体では2.55GBとそこまで大きな使用量にはなりませんでしたが、それでも既に16GBを超えています。

続いて同じ条件でオープンワールドアクションゲーム「鳴潮」を起動してみました。なお、ゲーム画面がフルスクリーンだとアクティビティモニタが見れない為、ゲーム画面を縮小した状態のメモリ使用量となります。

Adobe Premiere Pro_アクティビティモニタ
鳴潮_アクティビティモニタ

やはり大容量のゲームだけあって使用メモリも多く、鳴鳥だけでほぼ4GB消費しており合計では「約18GB」となりました。昨今のゲームは非常に重いゲームが多い為、鳴鳥に限らずメモリ消費量が多いことを考慮すれば、やはり16GBのメモリでは少なく感じてしまいます。

しかし、ゲームに関してはCPUやメモリ、GPUを優先的に使える「ゲームモード」機能があります。フルスクリーンにすることで自動的に起動するので、今回はアクティビティモニタを確認するためにフルスクリーンにしていませんが、ゲームモードを有効にすれば合計メモリが大幅に下がる可能性もあります。

また、前述の通り今回は実用性を考慮してSafariやChatGPT、Finderなどのアプリケーションを起動した状態での検証だった為、不要なアプリケーションを全て閉じれば16GBでも十分足りるはずです。