2021年のAppleイベントにて史上最強のスペックアップを果たしたMacBook Pro。
M1 MaxチップによるCPU/GPU性能はPS5並みと言われており、リフレッシュレート120Hz対応ディスプレイもゲームプレイヤーとしては朗報です。
ここまで進化したMacBook Proですが、残念なことにゲーミングPCとしては使い物にならない理由があります。
新型MacBook Pro(2021年モデル) M1 MaxのGPU性能はPS5クラス?それでもゲーミングPCとしては使えない3つの理由
MacOS対応ゲームが少ない
PCでゲームをする方であればSteamを使う方が多いのではないでしょうか。
Windows対応のゲームを見ると、PS5でも発売されている最新タイトルから過去の名作までなんでもござれです。
しかしMacはどうでしょう。
最新ゲームは海外のインディーズ系ばかりでPS4どころかPS2、3のタイトルすら見当たりません。
やっと対応ゲームを見つけたと思えば英語版でガッカリしたり。。これではどんなにスペックが良くてもプレイするゲームタイトルがないのは残念です。
iOS/iPadOSアプリの対応が少ない
M1搭載Macが登場し始めた頃、iOSやiPadOSとの互換性が向上していく流れでしたが、現状の対応を見るとそこまで進歩していないように見受けられます。
PS5のような高性能ゲームはできなくてもスマホ版アプリがMacでも遊べるようになればそれはそれで面白いと思います。
例えば原神のような3Dゲームやレースゲームなどのキーボードやゲームコントローラーが必要なゲームをMacを使っている隙間時間に手軽に遊べたりしますよね。
個人的にはこのiOS/iPadOSとの互換性が向上にも力を入れて頂きたいところです。
M1 Max構成の価格が高い
MacBook Proのチップ構成にはM1 ProとM1 Maxが存在します。
M1 Proも素晴らしいスペックではありますが、GPU性能を突き詰めるのであれば必然的にM1 Max構成を選択する必要があります。
しかし、注意点としてこの構成にすると価格が一気に跳ね上がります。
価格を抑えたM1 Max最小構成でもMacBook Pro 14が34万3800円、Pro 16で36万5800円となっています。かなり高価ではありますがスペック的に見れば十分妥当か少し高く感じるレベルでしょう。
しかし、ここまで高スペックでも対応タイトルがない以上ゲームはできないわけです。。
今後の展開でゲーム対応が増えると見据えて購入するのであれば良いですが、ポンと出せる金額でもないので慎重に決めたいところですね。
【結論】現状のMacはクリエイターツール止まりだが…
以上のことからMacBook Proがゲーム機としては使えないことがわかって頂けたかと思いますが、逆に最強のゲーミングノートPCになり得る素質を持っています。
今回のアップデートはスペックに目をとられがちですが、1番のポイントは「驚異の省電力」です。
これだけのハイパワーマシンを振り回すのであれば、必然的に多くの電力を消費してファンも荒れ狂うように回り、本体が爆熱になるのがゲーミングノートPCの特徴です。
結果として熱暴走を起こしてフリーズ…なんて事が私の使っていたゲーミングノートPC(ガ◯リア)ではよくありました。
基本的にゲーミングノートPCには独立GPUが搭載されており、これによりデスクトップにも劣らないグラフィック性能を出すことができます。しかし、CPUとGPUをそれぞれ独立化させるということはバス間の伝送路が必要となり、お互い独立しているからこそ余計に電力が必要になります。
M1チップはCPUとGPUを統合化する事で脅威の省電力化に成功しています。
このCPU統合グラフィックは廉価版ノートPCでは当たり前のように使われていますが、この仕様でグラフィックボード並みのスペックが出せるM1チップにはさぞIntel社も驚かされた事でしょう。
ノートPC最大の弱点である熱問題を解決したMacBook ProこそゲーミングノートPCとして相応しいのではないでしょうか。
今回の大型アップデートを機にゲームタイトルが増えてくれれば良いのですが、しばらく時間がかかりそうなので比較的安価なM1 Pro搭載のMacBook Proで様子を見るのもありかもしれませんね。