ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザキングダム(※ティアキン)が発売しました。
筆者も絶賛プレイ中ですが、今回はクラフト要素が特に面白いですね。正直最初はクラフト要素って面倒だなと思っていましたが、面倒に感じさせたり飽きさせないアイデアが詰まっていて、さすがは任天堂さんですね。
ちなみに前作ブレス オブ ザ ワイルド(※ブレワイ)はどハマりして200時間ほどプレイしましたが、その3年後にブレワイに似ているゲームとして話題になった原神がリリースされました。
かつてブレワイと原神はゲーム性が非常に酷似していると話題になりました。原神プレイヤーとしても遊び続けてきた筆者としては、ブレワイと原神は「似て非なるゲーム」と捉えており、どちらも長くプレイしてきたからこそ断言できます。
今回は発売したばかりであるティアキンと原神の違いについて比較して解説していきたいと思います。
なお、個人的な感想も多く含まれておりますのでご了承ください。
キャラクターやマップデザイン
よく原神とティアキンのデザインが似ていると言われていますがそれもそのはず。同じトゥーンレンダリングという技法で製作されていますが、細かい表現には違いがあります。
ティアキンはアニメ調の絵柄ではあるものの、リアルな表現に重点を置いているように感じます。人物に限らず草木や川にも生命を感じことができる表現力には圧倒されます。
対して原神はファンタジーに全振りしている傾向があり、リアル感よりもアニメの中に入り込んでいる感覚に近いです。自分でキャラを操作しながらアニメを進めていく印象ですかね。
どちらも素晴らしい映像クオリティですが、個人的にはティアキンの臨場感が一枚上手だと感じます。
キャラクターの挙動
1番違いがわかる挙動が「キャラクターが落下」する時です。
どちらのゲームも羽やパラシュートを使って滑空ができますが、例えば滑空途中で落下するとします。
その時の挙動として、ティアキンは慣性の法則で少し前に進みながら徐々に速く風を切りながら落ちていきますが、落下している感覚が鮮明に伝わってきます。さらに落下スピードを上げるモーションも追加されていますが、それがまた気持ち良いですね。
対して原神は真下にほぼ等速で落ちていきますので、高いところから落ちるというよりも「下に降りている」という感覚になってしまいます。特にブレワイで慣れていると違和感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。
戦闘
戦闘においてはティアキンと原神は全くの別物です。
ティアキンの戦闘は攻撃/防御/回避を使ったアクション要素が非常に強い仕様になっています。
特に体力の少ない段階の初期装備で集団の敵に突っ込むと100%ゲームオーバーになるので、あえて戦わないという選択肢も大事になります。
対して原神はキャラチェンジしながら元素スキル/元素爆発で元素反応(炎→水=蒸発など)を起こす派手な戦闘になります。ストーリーやフィールド上の敵であれば基本的にゴリ押しで進めるのでテクニックはそこまで必要ありません。
「深境螺旋」と呼ばれる高難易度コンテンツではキャラの育成はもちろんですが、戦闘スキル(特に回避スキル)も求められます。しかし、深境螺旋以外は敵が強くない為、オープンワールドの特徴である「少し遠くにきたら強い敵がゴロゴロいる」といったヒヤヒヤ感は味わえないので、個人的には少し物足りなさを感じます。
またティアキンは武器や盾も壊れてしまう為、強い装備を持っているからといって油断はできません。
敵との戦闘にスリルを感じるのがティアキンで、ド派手なアクションで敵をガンガン倒していけるのが原神といったところでしょうか。どちらも一長一短ありますが、個人的には戦闘の楽しさはキャラを自在に操れるティアキンだと感じます。
オープンワールド
初めてブレワイをプレイした時はとにかく広大なマップに驚きました。ティアキンに関しては浮島や地下空洞が用意されている事もあり、よりパワーアップしたと言えるでしょう。
しかし、そんなティアキンでもマップの広さで言えば現時点の原神(モンド〜スメール)には敵わないかもしれません。今もなおバージョンアップをするごとにマップは広がり続けています。
恐らく歴代のオープンワールドゲームの中でもTOP5に入るほどの広さになるのではないでしょうか。イベント限定マップや地下マップも存在するので、もし今から原神を初める方であれば行ける場所が多すぎて一生終わらないと感じるでしょう。
ではティアキンのマップは狭いのか…と言うとそんなことはありません。その理由は2つあります。
1つ目は「キャラクターの移動能力の差」にあります。
原神は様々な元素スキルを用いることで高速で移動できる手段がいくつもありますが、ティアキンは実用的な移動手段が馬しかない為、とにかく移動に時間がかかります。クラフトで毎回車を作るのも億劫になるでしょう。
さらに上記「戦闘」でお伝えしたように敵が強い事からガンガン進むことができず、迂回ルートで進むことになって余計に時間がかかるのですが、そのさじ加減が絶妙に上手い為、マップが広大に感じてしまうのです。
2つ目は「複雑な地形」です。
原神も璃月やスメールではそこそこ分かり辛い地形ですが、基本的に目的地を設定すればほぼ確実に辿り着けます。
しかし、ティアキンは目的地に行こうとまっすぐ進むと高確率で高い崖に阻まれることが多く、迂回に迂回を重ねてようやく辿り着くことが日常茶飯事です。坂道や崖がところ狭しと存在しており、いずれも急斜面になっていることが多いので通過するだけでもかなりの時間を要します。
マップの広さだけで言えば原神かもしれませんが、探索に関してはティアキンの方が圧倒的に時間と労力がかかります。
まとめ
ティアキンと原神の比較を解説しましたが、ゲーム性の違いがわかっていただけたかと思います。
そもそもコンシューマゲームとソーシャルゲームで比較してもそれぞれ一長一短があるのでどちらが良いとは言い切れません。本記事では全体的にティアキンの完成度が高いと書いていますが、ここで原神の素晴らしい点を伝えさせてください。
先ず原神はキャラゲー要素が強く、声優も豪華キャストが勢揃いなので、声優好きな方であれば嬉しいポイントの1つです。また、キャラゲーだからシナリオは薄っぺらいのかというと、この完成度にも驚かされます。
筆者が感動して涙したシナリオも多数存在し、キャラクターの魅力が伝わる最高のキャラゲーとなっています。
そして何よりこれだけの圧倒的ボリュームでありながら原神は基本無料で遊べてしまうのです。バージョンアップでマップは広がり続け、キャラクターやストーリー、新要素も追加されていくのに無料なんです!
さらにこのゲームの素晴らしい点はレアリティが低いキャラクターでもある程度凸れば最高レアリティに迫る強さを発揮します。
どのソーシャルゲームでも低レアリティのキャラクターは育成素材として使われたりゲーム内で換金されたりと悲惨な運命を辿るでしょう。しかし、原神は低レアリティだからとバカにできない強さを持っているので、ほぼ全キャラクターで戦うことができます。
このように原神は初心者でも優しく遊べるので、本記事を読んで気になった方は是非初めてみてください。逆に原神しかやった事ない人にもティアキンはハマる要素が沢山あるのでオススメです。