iPad版Logic ProはMac版から乗り換えるほどではない?比較して微妙だと感じる3つの理由

Mac iPad版LogicPro

ついにiPad版のLogic Proがリリースされましたね。

iPhone/iPadは持っていていもMacは持っていない人も多いと思うので、Mac未所持の方にとっては朗報となるでしょう。

それでは「Mac版を所持している人が乗り換えて使うか」というと、それはこれから述べる理由から微妙だと感じます。

作業領域が狭い

iPad用に最適化されているとは言え、ディスプレイサイズが小さいことによる作業領域の狭さがネックになります。

筆者は以前12インチのMacBookでLogic Proを使っていたことがありますが、やはり作業領域の狭さや文字が小さくて見辛いなどの問題がありました。

タッチパネルだからこそMIDIキーボードとして使えるのは便利ですが、さらに作業領域が狭くなってしまいます。音の確認程度なら使えますがMIDIキーボード代わりに使うのは難しいでしょう。

iPad Proは12.9インチも出ていますが、サブディスプレイを使わずに一台だけで完結させるなら最低でも15インチは必要だと感じます。

現在15インチiPadが開発中との情報もありますが、これが本当であればiPadでLogic Proも十分ありでしょう。

音源のボリュームが少なめ

Mac版と比較するとダウンロードできる音源が少ないようです。

もちろん音源が少なくても音作りでカバーする等の対策はできますが、筆者のような「幅広い音源でサクッと選んで作りたい派」には微妙かもしれません。

誤解がないようお伝えしておくと、あくまでMac版と比べて少ないというだけなので音源のボリュームは多いです。

ただ、Mac版を持っているのであれば音源の少ないiPad版を使うメリットがあまりありませんし、せっかくお金を出して使うなら音源が多い方がお得ですよね。

サブスクリプションで料金がかかり続ける

Mac版を購入している人が一番気になる点はiPad版はサブスクリプション購入という点でしょう。

初期投資として少なく済むので一見良さそうに感じますが、そもそもMac版Logic Proの機能制限版(下位互換)をお金を払って購入する価値があるのかという疑問が残ります。

タッチパネルを活かしたiPad版ならではの機能もありますが、基本的にiPad版というのは「外出先のメモ用」として使う事が多いのでは無いでしょうか。

筆者は家やカフェなどの作業スペースのある環境でじっくり作曲したいタイプなので、そうなればMacBook Proを持ち運べば良いという結論に至ってしまいます。ただし、筆者のMakBook Pro 15インチモデルは重量が1.83kgもある為、iPad Pro12.9インチ(682g)と比較すると持ち運ぶ上では魅力的に感じます。

しかし、軽量モデルで言えばM2搭載MacBook Air 15インチは大画面でありながら重量も1.51kgと軽いです。iPad Pro 12.9インチとの差額は約2万円なので、個人的にはMacBook Airをおすすめしたいです。

【結論】Mac未所持ならiPad版は十分あり

Mac版を持っている人にとっては恩恵を感じる機会が少ない為、iPad単体で持っている人であればDTMメイン機としては使えると思います。

ただし、iPadでLogic Proを使うなら作業領域を考慮して12.9インチは必須と考えた方が良いかもしれません。DTMに限らず、例えば動画編集やイラストを描くなどのクリエイティブな作業なら絶対に言えるのが「大画面は必須」ということです。

正直12.9インチでも心許ないサイズではありますが、現行で発売されている中では一番大きいのでこちらをおすすめします。

【2022年モデル】Apple M2 iPad Pro 12.9インチ (Wi-Fi, 128GB)
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