2024年5月にひと足早くM4搭載iPad Proが登場しましたが、2024年後半にはいよいよ新型MacBook ProにM4が搭載されます。
M4チップに関してはiPad Proのベンチマーク情報が出ていますが、当然M4 Pro/Maxの情報はありません。しかし、M4チップのスペックからある程度の予測をすることができます。
先ずはM2チップからM4チップまでのベンチマークスコア(geekbench 6)を見てみましょう。
※M2 Proなどのコア数が異なるモデルが存在する場合、上位モデルをベンチマークとして載せています。
シングルコア | マルチコア | Metal | |
M2 | 2375 | 8690 | 46538 |
M2 Pro | 2632 | 14233 | 82743 |
M2 Max | 2688 | 14912 | 140355 |
M3 | 3115 | 12058 | 47389 |
M3 Pro | 3117 | 15632 | 77732 |
M3 Max | 3209 | 21378 | 154760 |
M4 | 3679 | 14408 | 53594 |
比較表を見るとM4チップのスペックの上がり幅が大きい事がわかります。CPUに関してはシングル、マルチ共に大きく向上していますが、GPUに関してはM2からM3への上がり幅がイマイチでした。
特にM3 Proは高性能コア数の減少からM2 Proより低い結果となりました。しかし、M3チップにはハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングやメッシュシェーディングといった新技術が搭載されており、レンダリングなどの一部の作業においてはM2チップを大きく凌駕する場合もあるので、スコアだけが全てではないことは留意しておきたい。
それでは今回の主役とも言えるM4を見てみると、GPUのベンチマークが大きく向上しています。
M3はハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングやメッシュシェーディングなどの新技術搭載に尽力した結果、ベンチマークスコアはそこまで向上はしていませんが、M4チップは純粋なスペックアップにも注力した結果に見えます。
この結果からM4 Pro/MaxはGPUスペックが大幅に上がる事が予想されます。
シングルコア | マルチコア | Metal | |
M4 Pro | 3700 | 17000 (約8%up) | 90000 (約13%up) |
M4 Max | 3700 | 26000 (約17%up) | 175000 (約11%up) |
M3からM4の上がり幅から推測するとこんな感じになるのではないでしょうか。
シングルコアは無印M4から大きく変わることはないと思われますが、マルチコアとMetalは大きく向上することが期待できます。
特に向上するMetalですが、昨今Appleはゲーム分野に力を入れていることや、今後のアップデートで追加予定のAI画像生成機能においても進化を発揮することは間違い無いでしょう。